政府の備蓄米は先週、初回の入札が終わり、対象となった15万トンのうち、9割以上にあたる14万トン余りが落札されました。

落札した業者に備蓄米を引き渡す作業が18日から始まり、このうち埼玉県内にある倉庫では18日午前、JA全農=全国農業協同組合連合会が落札した去年産のコシヒカリ12トンを受け取りました。

倉庫では担当者がフォークリフトを使って30キロのコメ袋を積み上げた状態でトラックの荷台に次々と載せていきました。

引き渡された備蓄米は今後、同じ県内にある工場で精米と袋詰めが行われるということです。

JA全農では落札した備蓄米について取り引きの実績がある卸売業者に販売することにしています。

この際、消費者や流通に混乱が生じないようにするため、卸売業者に対して店頭で販売する際には「備蓄米」と表記しないよう要請しています。

実際にスーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しで、備蓄米の放出によって高騰が続くコメの価格がどのように変化するかが焦点になっています。

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