中国“メガ大使館”建設計画 ロンドンで大規模抗議デモ 諜報拠点化への懸念も【ワイド!スクランブル】(2025年3月17日)

 中国政府がロンドンの中心部に、ヨーロッパ最大規模の“メガ大使館”を建設する計画を進めている。これを受けて、香港などから移住してきた民主活動家らが大規模デモを行う事態となった。

■諜報活動の拠点化を懸念も

 ロンドンの中国大使館移転予定地前で15日、約5000人が集まり抗議活動を行った。

 新たな中国大使館は約2ヘクタールの敷地に建設が予定されていて、ヨーロッパ最大級になるといわれる。しかも、その場所はイギリスの首都・ロンドンのど真ん中だ。

 デモ参加者たちが掲げているのは、チベット自治区や香港の独立を支持する旗。参加者の多くはイギリスへの移住者だ。

デモ参加者
「この建物で中国共産党はプロパガンダを行い、スパイ組織が入る。ここは中国共産党の新たな海外要塞になるだろう」

 人々は好立地に巨大な大使館が建設されることで、中国政府の諜報(ちょうほう)活動の拠点になり、移住者たちの生活を脅かすのではないかと懸念している。

デモ参加者
「(香港から移住して)新生活を始めようとしています。もし中国がスパイを送り、私たちの安全を脅かし、すべてを知ろうとするようなことがあれば、本当に危険です」

 中国政府は2018年に敷地を購入し、その後、大使館の移転申請をしたが、地元の区議会に却下された。

 当時、中国大使館は「受け入れ国であるイギリスには外交施設の建設を支援する国際的義務がある」とコメントした。

 そして、中国寄りの姿勢を見せるスターマー政権が発足した去年、中国政府が再び申請。最終的な決定は5月ごろ、イギリス政府が判断するとみられる。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年3月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

WACOCA: People, Life, Style.