湘南しらす“半額”直売所が大盛況 水揚げ30分で販売、大漁笑顔 漁師自ら釜揚げ【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年3月14日)

 湘南の沿岸で、シラスの春漁が始まりました。直売所ではとれたての生シラスが通常の半額ほどで買うことができるため、遠方からも多くの客が訪れています。

■水揚げ30分で販売 大漁笑顔

 キラキラと輝く透き通った身。湘南名物「湘南しらす」です。

 13日、シラスの直売所では朝とれたばかりのシラスの釜揚げが行われていました。沸騰したお湯に泳がせること10分。網ですくって、扇風機で冷ますことで身がプリっと引き締まります。

丸八丸 杉山武社長
「水揚げから加工、ゆで上がるまでの時間が短いと思う。だから、食感が違うというのが一番じゃないかな」

 そこで口にしてみると、ふっくらとした食感で魚の味がしっかりとしていて、甘みも感じられます。

 13日は高波の影響で水揚げは少なめでしたが、解禁日初日の11日は100キロ、12日は80キロで例年にない大漁でした。

 午前7時半、漁を終えた船からおろされたシラスは直売所に運ばれると、そのままパック詰めされ、生シラスとして販売されます。釜揚げシラスとのセットが人気です。

 わずか30分で店頭に並ぶ鮮度の良さを求めて、多くの客が来ていました。

70代
「東京で買うより、こっちで買うほうが新鮮。釜揚げしたばかりかなと思って」

70代
「釜揚げシラスです。いつも大好きな味です」

 物価高のなか、店内ではあまりの安さに驚きの声を上げる客もいました。

店員
「1363円です」

70代
「相変わらず安いわ」
「生シラスがあってラッキー。(釜揚げシラスも)両方ゲットできて」

 生シラスは1パック220グラム入りで680円。4人家族でも十分大盛りにできる量です。スーパーやインターネット販売では、冷凍シラスが倍以上の値段で売られているので破格です。

 見た目がツヤツヤしていて、1匹1匹が大きいです。食感がプチプチとしていて、非常に食べやすくておいしいです、甘みも感じられます。

■減少続くシラス漁獲量 今後は?

 11日、神奈川県ではシラス漁が解禁。沿岸部では「湘南しらす」と名付けられ、漁師自ら加工して売るのが特徴です。

 今年の「湘南しらす」はというと…。

杉山社長
「大ぶりの粒のいいシラス。去年に比べれば雲泥の差。今年はいいかな」

 常連客は、こう話します。

70代
「ここの釜揚げシラスは本当においしい。ショウガをすって、しょうゆをかけて、大根おろし。それが一番おいしい」

 国内ではシラスの漁獲量の減少が続いています。2021年はおよそ6万8000トンの水揚げがありましたが、2023年には3割減り、4万8900トンに落ち込んでいます。

 平塚以外のエリアでは海流の影響から、1回の漁でわずか4キロしかとれない船もありました。今後については…。

杉山社長
「解禁初日に魚がとれるのは、この何年かなかった。今年とれたので、本当にちょっと期待できる」

 「湘南しらす」の直売所では、毎朝8時半から販売されています。

(「グッド!モーニング」2025年3月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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