発表によりますと、ことし1月、兵庫県の小野郵便局の集配センターで数年間にわたって、配送車の運転手に対して、乗務の前後に飲酒の有無などを確認するための点呼を行っていなかったことが発覚したということです。
また、実際には点呼を行っていないのに実施したと虚偽の記載をしているケースも確認されたとしています。
これを受けて、近畿支社管内の178の郵便局について調査したところ、140の郵便局で点呼が適切に行われていなかったということです。
貨物自動車運送事業法では、運送業務を行う事業者に対して、事故を防止するため、乗務の前後に運転手の健康状態や飲酒の有無を確認するための点呼を省令で義務づけています。
法令違反の疑いがあることから、日本郵便は国土交通省に報告するとともに、3月から集配業務を行っている全国の郵便局で緊急の調査を始め、実態を調べています。
日本郵便 郵便・物流業務部の古閑圭一部長は記者会見で「大変重く受け止めており、お客様におわび申し上げます。点呼を行う重要性を周知するとともに適切な実施方法について指導を行っていく」と述べました。
国土交通省は会社側の調査結果を踏まえて、行政処分を検討する方針です。
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