ドイツの緑の党は、借り入れにより調達する数千億ユーロを防衛およびインフラ支出に投じる債務パッケージに反対票を投じる意向を明らかにした。これにより同国議会では、借り入れ制限を緩和する憲法改正に必要な3分の2の賛成票を確保できない可能性がある。
先月の選挙で勝利し、次期首相となる可能性が高いメルツ・キリスト教民主同盟(CDU)党首は、この措置に対する緑の党の支持を求めていた。北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国はトランプ米大統領が欧州安全保障への関与を後退させていることから、防衛を強化する手段としての債務増大を支持している。
メルツ氏のCDUを中心とする陣営と社会民主党(SPD)は先週、次期連立政権について協議し、防衛費をドイツの債務制限からほぼ切り離し、5000億ユーロ(約80兆円)のインフラファンドを立ち上げることで合意した。

緑の党幹部のカタリナ・ドレーゲ氏
Source: AFP
緑の党の指導者たちは、メルツ氏らが次期連立協議から同党をほぼ排除し、気候変動対策など同党の優先事項を無視する決定を下したことを強く非難。
さらなる協議の余地は残し、独自の法案を提出する意向を示した。メルツ氏の陣営とSPDは10日にベルリンで緑の党の議員らと会合を開く。
緑の党幹部のカタリナ・ドレーゲ氏は、党は憲法上の債務制限に関する「真の」改革について交渉する用意があるが、できれば3月25日以降に開催される予定の新連邦議会(下院)で交渉したいと述べた。
ドイツ国債は上げを広げ、10年物利回りは一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.77%となった。ユーロは一時的に上昇を帳消しにした後、0.2%高の1.0850ドル前後。ニュースが伝わる前には1.0875ドルまで上げていた。
原題:German Greens Reject Merz’s Defense Spending Plan for Now (2)、Bunds Rally, Euro Trims Gains on German Debt-Package Opposition、Germany’s Greens Won’t Support Draft Debt Package in Parliament(抜粋)
(詳細を追加します)

WACOCA: People, Life, Style.