パンデミック
東京オリンピック・パラリンピックの準備が加速していた1月。
中国湖北省武漢
1月15日
日本国内で初のコロナウイルスを確認
2003年の「SARS」コロナウイルス
2013年の「MERS」コロナウイルス
台湾や韓国と違って、どちらも日本に入ってこなかったので、日本人は他人事として見ていた。
この時点で日本の専門家達は、これまでのDATAがあるので制御できると考えていた。
その為、安倍総理は、1月20日にオリンピック開催に向けたスピーチを行なっている。
当時の加藤勝信厚生労働大臣は、武漢由来で発生したことを認識していたが、感染が拡大するとは考えていなかった。と、話した。
1月29日
武漢からのチャーター機第1便到着。
湖北省在住の日本人800人を緊急帰国させた。
【国立国際医療研究センター】
これまでスペイン風邪や新型インフルエンザなど多くの感染症患者の書状を検査してきている日本の感染症専門機関。
しかし、これまでは症状が出ている人を対象に検査するのが常識だった。
なぜならば、発症して初めて他人に移すのがこれ迄のウイルス感染。
つまり、症状がある人に感染防止対策をして隔離をするというのが専門家達の常識だった。
ところが、武漢から帰国した日本人の中から、発熱など自覚症状が無い〝無症状者の感染〟が確認された。
過去のデータと対策があって、その中から妥当な選択肢を比較検討して選ぶという様な、所謂〝役所型の意思決定〟が通用しない。
2月3日
横浜でクルーズ船「ダイヤモンドプリンス」で、700人以上の感染者が出る。
2月13日
東京都内で初めて感染者が確認される
2月14日
「専門家会議」が設置
2月25日
北海道「北見」保健所。
11人のスタッフで1日に131件の相談電話で回線がパンク。
他部署から20人のスタッフを投与したが、すぐに限界となり、246人の応援スタッフが必要になった。
2月27日
ヨーロッパでも感染が確認された。
ダウ平均株価が過去最大の値下りを記録。
安倍総理は、3月2日から春休み迄、全国小中高校に休校要請。
一斉休校や大規模イベントの自粛要請が行われ、号外も配られた。
2月28日
北海道の鈴木直道知事は、独自の緊急事態宣言
2月28日金曜日から3月19日木曜日まで、行動の自粛を要請した。
2月29日
安倍総理会見
「クラスター対策班」を設置した。
110人の感染者データを分析した結果、多くの感染者は他者へ感染させる事はほとんど無かった。
しかし、一部の感染者は1人が数十人に感染させていた。
新型コロナウイルスは〝環境〟が要因で二次感染すると断定。
「三密」
3月3日
東京都では1名が感染
この日までの累計で「40人」
しかし、トイレットペーパーや消毒液の買占めが起こる。
3月9日
専門家会議によって小池都知事は
「密集」「密閉」「密接」の3つの密を避けた行動を呼び掛けた。
この時の会見では、小池都知事はマスクも無し、シールド無しで会見している。
3月11日
WHOがパンデミックを宣言
世界中で11万人が感染し〝グローバル感染症〟となっていた。
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスを世界的な大流行(パンデミック)と警告を出した。
日本では、中国を中心にアジア圏からの入国を段階的に制限していたものの、欧米からの入国者は制限を設けていなかった。
更に、中国からの観光客でも発熱などの症状がある人以外は、PCR検査をしなかった。
また、検疫を要する措置には長蛇の列で行列が渋滞。
検査結果が出るまでに4日以上かかることもあったので、仮説の待機所に段ボールでベットが用意された。
3月13日
新型コロナウイルスの「特別措置法」を改定し、緊急事態宣言を発令できる様に特措法を作る。
厚生労働省の他、コロナ対策の担当大臣も選任された。
西村康稔経済再生担当大臣
2部
@Y-ew
3月16日
19日の専門家会議で今後の判断を行うと安倍総理が発表。
3月19日
明日20日からの連休に向けて専門家会議が行われた。
「感染者数が落ちてきたので、もっと続けるべきだ」
「感染者数が落ちてきたので、強化するのはやめよう」
と、意見が別れた。
「慎重」という表現は「開催は難しい」という印章なので、「適切な対応」に変更したいと官僚が専門家に指示した。
「適切」→感染対策を行うことで許可。という意味。
この状況下で、三密を許容しようとする官僚と専門家達との〝危機感のギャップ〟が露呈した。
「落ち着いてきたので適切な対応」という表現は、人間行動心理として「安心して良い」という情報に集中してしまう。
前提として「落ち着いてきた」と前置きしているので多くの人は〝大丈夫なんだ〟と危機感を感じない。
その為、政府の発表とは別に専門家会議の尾身茂副座長は、「ある日突然爆発的に患者が急増する〝オーバーシュート〟が起こりうる」と、独自に発表したが、効果は無く、翌日からの三連休は各地の行楽地で多くの人で賑わった。
《リスクコミュニケーションの難しさ》
事実、その後に感染者数は一気に増加した。
2ヶ月かかっても日本国内の体制は強化できなかった。
3月24日
オリンピックの延期決定
3月25日
1日の感染者数が40人を超えて最多に。
小池都知事は「オーバーシート」宣言。
週末のみ外出禁止を要請。
感染爆発の重大な局面にいると発表。
この時の会見でも、小池都知事はマスクも無し、シールド無しで会見している。
3月27日
ヨーロッパ諸国からの〝入国拒否〟
パンデミック宣言から2週間以上が経っていた。
それでも政府は緊急事態宣言はしない。
科学者の考える危機感と、政治家の経済優先が交錯して、国民へのメッセージが曖昧になっている。
3月29日
感染者数「72人」
累計死者数「56人」
3月30日
志村けん死去
4月7日
安倍総理が「緊急事態宣言」
4月11日から休業要請を出した。
マスクもシールドも無し。
5月25日
「緊急事態宣言」解除。
安倍総理はマスクも無し、シールド無しで会見
6月8日
歌舞伎町で14人の感染者[クラスター発生]
6月18日
新宿区の吉住健一区長とホストクラブチェーンの手塚マキ社長が記者会見。
ホスト全員をPCR検査することを発表
6月19日
東京都の休業要請を全面解除
小池都知事はマスクも無し、シールド無しで会見
【SARS-CoV-2】
@FVqU
[コロナ感染による重症化メカニズム]
WACOCA: People, Life, Style.