“通水試験”開始直後に異変か…マンホール内で倒れ下水道工事の作業員3人死亡【報道ステーション】(2025年3月7日)
秋田県男鹿市で7日、下水道の工事をしていた作業員3人がマンホールの中で倒れ、その後、死亡しました。県は有毒なガスが発生した可能性もあるとして詳しく調べています。
■2人は助けに入り…マンホール内で
警察などによると午前9時半過ぎ、「マンホール内の工事中、3人が酸欠状態で脱出できない」と110番通報がありました。3人はいずれも男性の作業員。意識不明の状態で病院に搬送されましたが、3人とも死亡しました。
工事を発注した秋田県が会見を開きました。
小野潔建設産業振興統括監
「下水道管渠(きょ)の補修完了後の通水試験を行っていて、マンホール内で作業していた男性作業員1名が意識不明となり、救助に向かった作業員2名も意識を失い、救急搬送された」
最初に作業していた44歳の作業員が倒れ、29歳と62歳の作業員が助けに入りました。3人は折り重なるように倒れていたといいます。
3人の装備については…。
下水道マネジメント推進課 熊谷聡政策監
「実際に作業に入る前にいったん探知機でガスがないことを確認しているので、ガスマスク等をつけてまでは作業をしてない。有毒ガス以外にも酸素濃度も測定してますので、酸素濃度が十分あるという認識で作業を行っている」
■『通水試験』開始直後に異変か
通報は午前9時半過ぎ。その直前に行われていた作業が分かっています。
下水道マネジメント推進課 熊谷聡政策監
「今回、事故が起きたのは、老朽化した管(の工事が)前日に完了したので、通水試験を行ううえでポンプ場から汚水を流した時点で発生した」
ただ、最初に入った44歳の作業員がどれくらいの時間、中にいたのかは分かっていません。現時点で考えられる原因については…。
小野潔建設産業振興統括監
「一般論とすれば、このような下水道のマンホールでは硫化水素や、単純に酸素が足りないということで酸欠。大きく言うとその2つだと思うが、酸欠になるのか硫化水素になるのか、そこら辺はまだ分からない」
酸欠だった場合、どの程度の酸素濃度が危ないのでしょうか。通常、空気中の濃度は約21%。これが18%未満になると人体に影響が表れます。8%だと失神昏倒し、7~8分以内に死亡。6%以下になると瞬時に昏倒し呼吸停止、死亡するとされています。
現場では、マンホール内の点検が行われました。
作業員
「緊急点検になるでしょうね」
(Q.何の作業をしている)
「硫化水素と酸素濃度を測っている。下のメーターで。酸素が20.9%と硫化水素0」
現場周辺は一時通行止めとなりましたが、ガスなどの問題がないとして解除されました。
実際の現場では、どのような装備で臨んでいるのでしょうか。埼玉県の業者を取材しました。
成和技建工業 大森哲也取締役
「初めに送風機で換気を行って、それからガス検機で濃度などの測定をする」
中の作業員と、上で数値を確認する担当の2人一組で行うといいます。検知器は特別な資格を持った者しか扱えません。
成和技建工業 大森哲也取締役
「(警報が)鳴ったことはある。下水道なので、そうなることも珍しくないけど、一番怖いのは酸欠。あっという間に倒れてしまって、それを助けようとして二次災害になるというのはよく聞く」
今回の秋田の事故は、水を流した直後に起きたとみられます。その点については首をかしげます。
成和技建工業 大森哲也取締役
「硫化水素も水が流れている所の方が発生しにくい。そうなってくると原因が分からない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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最悪だ、基本動作の徹底を願います。