トランプ米政権が、パレスチナ地区ガザで拘束されている米国人人質の解放に向け、イスラム組織ハマスと秘密裏に協議を行ったことが分かった。写真はハマスから解放されたイスラエル人の人質。テルアビブで2月撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[ワシントン 5日 ロイター] – トランプ米政権が、パレスチナ地区ガザで拘束されている米国人人質の解放に向け、イスラム組織ハマスと秘密裏に協議を行ったことが分かった。関係筋2人がロイターに対し明らかにした。
情報筋によると、米国のボーラー人質担当特使がカタールの首都ドーハで、ここ数週間の間に接触したという。ハマス側の代表については明らかになっていない。
米政府は1997年にハマスをテロ組織に指定。米国は長年、テロ組織に指定されたグループとは交渉しない政策を取っており、直接交渉は極めてまれ。
ホワイトハウスのレビット報道官は、米国とハマスの直接交渉に関する質問に対し、「ポーラー特使にはハマスと直接交渉する権限がある」と応じた。
イスラエルとも相談したと述べたが、ハマスとの直接協議の前後いずれかには触れず、トランプ大統領による「米国民のために正しい行動を取る誠意ある努力」と述べるにとどめた。
イスラエル首相府は「イスラエルはハマスとの直接対話に関する立場を米国に伝えた」とする声明を発表。詳細は明らかにしていないが、イスラエルはテロ組織に指定しているハマスとの直接交渉を拒否している。
ハマスからコメントは得られていない。
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