米テスラ中国製EV販売、2月は前年比約半減 2年半ぶり低水準

中国乗用車協会(CPCA)は、米電気自動車(EV)大手テスラが中国で生産した「モデル3」と「モデルY」の2月の世界での販売台数が、前年同月比49.2%減の3万688台だったと発表した。写真は2023年9月、北京で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

[北京 4日 ロイター] – 中国乗用車協会(CPCA)は、米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabが中国で生産した「モデル3」と「モデルY」の2月の世界での販売台数が、前年同月比49.2%減の3万688台だったと発表した。2022年8月以来、2年半ぶりの低水準。中国の商戦期に当たる春節(旧正月)休暇が前年の2月から今年は1月下旬にずれたことや、モデルY改良のため生産を一部停止したことが響いた。一方、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)をラインアップにそろえる中国大手の比亜迪(BYD)(1211.HK), opens new tab, (002594.SZ), opens new tabの乗用車販売台数は90.4%増の61万4679台と大幅に伸ばしており、ライバルの中国勢との競争が激化している。

テスラによる中国生産分の1-2月のEV販売台数は前年同期比28.7%減の9万3926台。輸出先である欧州での1月の販売台数は45%減少している。

テスラは2月下旬、中国で運転支援システム「オートパイロット」を更新したほか、改良したモデルYの納入も開始した。一方、BYDは2月、運転支援システムを搭載したスマートEVを1万ドル以下の価格帯から発売。ライバル各社も相次いでスマートEVを投入している。

テスラは中国市場で依然として高いブランド力を誇るものの、中国の小米科技(シャオミ)(1810.HK), opens new tabが今年後半に発売を予定するスポーツタイプ多目的車(SUV)「YU7」が最強の競合相手にあるとの見方が出ている。

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