ASUSの2in1ゲーミングノートPC「ROG Flow Z13 GZ302EA」(型番 : GZ302EA-AI916C)。直販価格は44万9,800円
ASUSが2月26日に発売した2in1ゲーミングノート「ROG Flow Z13 GZ302EA」。なんとこの製品、CPUにAMD最新の「Ryzen Al Max+ 395」を採用し、内蔵GPUでモンスターハンターワイルズを最高画質で快適にプレイできるという驚きの性能を持つ。早速レビューをお届けしよう。
重量級ゲームも快適に遊べる恐るべき内蔵GPU
ここからはベンチマークで性能をチェックしていこう。動作モードはArmoury Crateで「Turbo」に設定している。CGレンダリングでCPUパワーを測定する「Cinebench 2024」は、マルチコアが1,655、シングルコアが115だ。マルチコア性能はノートPCとしてトップクラスと言える。
Cinebench 2024の結果。マルチコアは1,655、シングルコアは115
PCMark 10は総合スコアが9,125と非常に高い。クリエイティブな用途にも十分対応できる。
PCMark 10 Standardの結果。非常に高いスコアだ
続いて、定番3Dベンチマークの「3DMark」だ。DirectX 12ベースの「Steel Nomad Light」が9,421、DirectX 11ベースの「Fire Strike」が23,420だ。内蔵GPUとしては強烈に高いと言えるスコア。このスコアだけ見れば、デスクトップ向けGPUのRadeon RX 6600やGeForce RTX 3060を超えると言ってよいだろう。
Steel Nomad Lightの結果
Fire Strikeの結果
実ゲームではどうだろうか。ストリートファイター6のベンチマークでは、フルHD解像度の最高画質であるHIGHEST設定でスコア満点と快適にプレイできるという評価。
ストリートファイター6
ストリートファイター6のベンチマーク結果。フルHDのHIGHEST設定で満点評価
サイバーパンク2077も1,920×1,200ドットで画質「レイトレーシング : ウルトラ」という非常に高い設定、アップスケーラーのFSR 3をバランス設定かつフレーム生成を有効にすることで平均66.46fpsと十分快適に遊べるフレームレートが出た。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077の内蔵ベンチマーク機能の結果。1,920×1,200ドット、画質「レイトレーシング : ウルトラ」、FSR 3をバランス設定+フレーム生成有効で平均66.46fps
レイトレーシングをゴリゴリに効かせても内蔵GPUでプレイできるのは驚きというしかない。モンスターハンターワイルズも1,920×1,200ドットで画質のプリセットを最上位の「ウルトラ」に設定、FSRはクオリティ、フレーム生成有効で平均73.83fpsと問題なくプレイできるという評価。さすが動作確認済PCだ。
モンスターハンターワイルズ
モンスターハンターワイルズの公式ベンチマークの結果。1,920×1,200ドット、画質「ウルトラ」、FSR 3をクオリティ設定+フレーム生成有効で平均73.83fps
最後にバッテリ駆動時間をテストしよう。PCMark 10 Battery Profileから実際のオフィス実務作業に近い「Modern Office」を実行した。輝度は50%、バッテリが100%から残り2%で10時間15分という駆動時間だった。これならモバイル用途にも十分対応可能と言える。
PCMark 10 Battery Profile
PCMark 10 Battery ProfileのModern Office実行結果
内蔵GPUと言えば、高性能でもフルHDで低画質なら快適に遊べるという程度が多かった。しかし、Ryzen Al Max+ 395内蔵のRadeon 8060Sなら最高画質でもプレイできるパワーを持つ。CPUの基本性能も高く、バッテリ駆動時間も長い。ゲームはもちろん、幅広い用途で活躍できる。価格は高いが、高性能Windowsタブレットという希少価値の高い存在はやっぱり魅力的だ。
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