「震災当時のことを思い出す」避難所に877人が身を寄せる 大船渡市山林火災で市や周辺自治体から支援物 (25/02/28 12:55)

岩手県大船渡市で2月26日に発生した大規模な山林火災は、28日も延焼が続いていて、焼失面積は1200ヘクタールに達し、建物の被害は84棟以上にのぼるとみられています。
住民が不安を募らせるなか、懸命な消火活動が行われています。

延焼範囲が綾里地区から西側に広がっていて、避難指示の対象は27日に2114人から3306人に拡大されました。
市内の避難所には午後10時時点で877人が身を寄せました。

避難した人からは「避難所で生活していると(震災)当時のことを思い出す。(避難を)あまり長くはしたくない」という声が聞かれました。

<27日に避難指示が拡大された大船渡市内の避難所から中継>

大船渡市立根町にある「大船渡市立第一中学校」では、山林火災の延焼を受け避難指示が拡大されたため、27日夜、新たに避難所が開設されました。

28日午前11時半時点で学校では通常通り授業が行われていますが、体育館など一部が開放され赤崎町蛸ノ浦地区の住民を中心に26人が避難しています。

なかには薬や保険証を持たずに避難して不安を抱えている人もいて、不安な気持ちで過ごしていましたが、保健師などが体調の変化をこまめに確認しています。

避難所には市や周辺自治体から支援物資が続々届いています。災害備蓄マットは野田村から送られてきました。
避難所では新たに毛布や段ボールベッド、パーティションを市に要望しているということで、この後、市が準備するということです。

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