米ウクライナ首脳会談決裂 「謝罪する気ない」ゼレンスキー大統領 英首相と会談【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年3月2日)

 激しい口論の末、決裂となったアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談。前代未聞の物別れが国際社会を分断する恐れがあります。

■親トランプ記者「スーツ着ろ」

ゼレンスキー大統領
「How are you,Mr. President」

トランプ大統領
「きょうはめかし込んできたね」

 長袖シャツ姿のゼレンスキー大統領に向かって、開口一番、ジョークを飛ばしたトランプ大統領。大統領執務室へ移動すると“親トランプ”の記者がその服装に難癖をつける場面もありました。

記者
「あなたはアメリカ最高の執務室にいるのに、なぜスーツを着ないのですか?スーツを持っていないのですか?多くのアメリカ人は、あなたが執務室のルールを尊重しないことを問題視しています」

ゼレンスキー大統領
「戦争が終わったらスーツを着ます。あなたと同じようなもの、あるいは、もう少しましなものを着るかもしれません」

 関係修復の場のはずが、冒頭からすでに不穏な空気が漂います。激しい口論となったのは開始から40分後。発端はバンス副大統領の発言でした。

バンス副大統領
「この4年間、アメリカにはプーチン氏を非難する大統領がいた。しかし、プーチン氏はウクライナを侵略し国の大部分を破壊した。平和や繁栄への道は外交にあるのかもしれない」

ゼレンスキー大統領
「プーチン氏は停戦合意を破棄し、私たちの国民を殺した。捕虜も交換しなかった。私たちは捕虜交換に署名したが、プーチン氏は署名しなかった。どんな“外交”ですか?副大統領?」

バンス副大統領
「あなたの国の破壊を終わらせる外交だ。大統領執務室に来てアメリカのメディアの前でその態度は失礼だと思わないか」

 そして、トランプ大統領も加わります。

ゼレンスキー大統領
「この戦争の初めからー」

トランプ大統領
「今、君の立場は悪い。カードを持っていない」

ゼレンスキー大統領
「カード遊びなどしていない」

トランプ大統領
「今はカード取引の時間だ」

ゼレンスキー大統領
「私は戦時下の大統領だ」

トランプ大統領
「何百万人もの命を危険にさらしている。第3次世界大戦を賭けてギャンブルをしている。君がやっていることは我が国に対して非常に失礼だ」

 ウクライナに眠る鉱物資源で利益を得たいトランプ氏と「安全保障」の確約を得たいゼレンスキー氏との温度差が鮮明となり、緊迫の応酬となりました。

トランプ大統領
「あなたの国は相当まずい状況にある」

ゼレンスキー大統領
「分かっています」

トランプ大統領
「君たちは勝てない。私たちの力が必要だ」

ゼレンスキー大統領
「大統領、我が国民は強い。戦争が始まった時から私たちは孤立していた」

トランプ大統領
「孤立などしていない。アメリカの武器供与がなければ、戦争は2週間で終わっていた」

 かえって対立が深まる結果となった首脳会談。予定されていた鉱物資源を巡る協定への署名は中止となりました。

 アメリカメディアは…。

CNN アマンプール国際主任
「このようなことを目にしたことは、現代外交史においてたった一度もありません」

■ゼレンスキー大統領、イギリス首相と会談

 最大の後ろ盾である米国との関係をこじらせたウクライナ。こうした事態をほくそ笑んでいるのがロシアです。

ロシア メドベージェフ前大統領(テレグラムから)
「“恩知らずの豚”は大統領執務室で激しい平手打ちを受けた。これは有益だ。しかし、まだ十分ではない。軍事支援をやめなければならない」

 会談を終えた後もトランプ大統領の怒りは収まらず、ウクライナを突き放しました。

トランプ大統領
「彼は強気に出すぎた。戦って、戦って、戦いまくることを望んでいる。彼(ゼレンスキー氏)はすぐにここに戻りたいと言っているが、それはできない」

 一方、ホワイトハウスを後にしたゼレンスキー大統領は、FOXニュースに出演しました。

ゼレンスキー大統領
「(Q.きょう起きたことを後悔していますか?)はい、良くなかったと思います」
「(Q.謝罪する考えは?)ない。私は大統領とアメリカ国民に敬意を持っている。だから、隠し事なく正直でいないといけない。私たちが悪いことをしたとは思わない」

 トランプ氏との関係修復は可能との認識を示しました。そして、日本時間の2日未明、アメリカでの会談決裂から一夜明け、ロンドンに姿を見せたゼレンスキー大統領。出迎えたイギリスのスターマー首相は、会談冒頭でウクライナとの連帯に「揺るぎない決意」を表明し、支援を続ける考えを強調しました。

ゼレンスキー大統領
「皆さんの支援を頼りにしていますし、素晴らしい友人がいることに感謝」

(「グッド!モーニング」2025年3月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

18 Comments

  1. トランプ氏は政治家と言うよりビジネスマンだからね。

    全ての交渉は強気の駆け引きでアメリカ合衆国のCEO。

    ボランティアをする気は無く利益の追求だけの政治。

  2. ロシア侵略を表現しなくなった米)トランプ政権。

    ロシア(プーチン)の代理人になり下がってしまった。

    だが、ウクライナ全支援の4割が米国だったのも重たい現実。

    (米 民主党政権)

  3. 🇷🇺メドベージェフ前大統領は
    『第三次世界大戦を防ぐためには
    ネオナチ政権への支援をやめなければならない。』と主張しているが…
         ⬇️
    これはあくまでも
    民主主義の分断を狙った世論工作。

  4. 今日のイギリスのスターマーとのゼレンスキーの普通の態度を見ますと、昨日の決裂はやはりトランプ側に問題があったと言わざるを得ません。

  5. トランプの支援打ち切りの日が
    ウクライナと欧州最後の日だ

  6. まずはアメリカ側からの謝罪が必要です。こんな国難にアメリカまで出向いて、この仕打ちはあまりにも失礼すぎる。

  7. アホはすぐに自分の勝手な意見を一般化する
    「ふつうはー」
    「じょうしきてきにー」
    「多くのアメリカ人はー」

    にしてもトランプも完全に老害に堕ちたなぁ

  8. 最近思うけど、マジで日韓は敵対してる余裕ない。国際社会で非常に似たポジションなので、強固な協力関係が必要。

  9. ちなみに日本は米国、ドイツ、英国に次ぐ世界で4番目にウクライナに費用支援してる国。にもかかわらずまったく存在感がなく単なるATM状態になってるのが現実。日本国民のことは一切見ずに世界に金をばらまいてる日本政府の腑抜け感に本当に腹が立ってくる。