<為替> ドルが急伸。1日としては過去2カ月超で最大の上昇率を記録する見通しとなった。27日発表された米指標が成長鈍化の兆候を示唆したものの、トランプ米大統領の関税に関する発言が材料視された。

新規失業保険申請件数の発表を受け、ドルは一時上昇幅を縮小したものの、トランプ大統領がメキシコとカナダに対する25%の関税措置を予定通り3月4日に発動させると表明したことを受け、ドルは上げ足を速めた。

主要通貨に対するドル指数は0.72%高の107.23。1日としては、昨年12月18日以来最大の上昇率となる見込み。

ドル/円は0.52%高の149.85円となった。日銀の植田和男総裁は27日、南アフリカで行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、トランプ政権が関税政策を含めてどういう政策を打ち出してくるか、それに対して他国がどう対応するか「まだ不確実なところが非常に多い」と述べた。 もっと見る

NY外為市場:

<債券> 長期債を中心に利回りが上昇した。物価指標として注目される1月の個人所得・消費支出(PCE)の発表を翌日に控え、この日に発表された強弱まちまちの一連の経済指標が消化される中、10年債利回りは7営業日ぶりに上昇した。

終盤の取引で10年債利回りは2.8ベーシスポイント(bp)上昇の4.283%。

2年債利回りはほぼ横ばいの4.275%。

市場では、28日発表の1月PCE価格指数が連邦準備理事会(FRB)が利下げを継続できるほどに落ち着いた数値となるか注目。DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「10年債利回りがフェデラルファンド(FF)金利を下回っていることは、FRBが過度にタカ派的になっている可能性を示唆している」と述べた。

米金融・債券市場:

<株式> S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが大幅に下落して取引を終えた。前日に決算を発表した半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの下げが重しとなった。米景気減速を示唆する経済指標も意識された。

ナスダックは2.78%安と、1カ月ぶりの大幅な下げを記録した。

エヌビディアは8.5%急落し、時価総額が2740億ドル減少した。同社が26日に公表した第1・四半期(2─4月)の売上高見通しは市場予想を上回ったものの、粗利益率の見通しは予想を下回った。 もっと見る ブロードコム(AVGO.O), opens new tabは7%超、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD.O), opens new tabも5%、それぞれ下落し、フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは6.1%安となった。ハイテク株が下げる一方、エネルギー株(.SPNY), opens new tabは原油高を受けて上昇した。顧客管理ソフト大手セールスフォース(CRM.N), opens new tabは4%安。2026年度の売上高見通しが予想を下回った。

米国株式市場:

<金先物> ドル高を受けて売りが優勢となり、反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比34.70ドル(1.18%)安の1オンス=2895.90ドル。

NY貴金属:

<米原油先物> 供給不安などを背景に、3営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比1.73ドル(2.52%)高の1バレル70.35ドルだった。5月物は1.65ドル高の69.95ドル。

NYMEXエネルギー:

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.