28日の債券相場は上昇。2月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことや、米国の関税政策を巡るリスク回避の流れを受けて買いが優勢となっている。

  T&Dアセットマネジメント債券運用部の浪岡宏チーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャーは、「きょうは株価が大きく下げて金利の下押し圧力になっている」と話す。東京都区部CPIは予想を下回ったが生鮮食品とエネルギーを除くコアコアは前月と変わらず、長期的な金利上昇トレンドは変わっていないとも述べた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、東京CPIは市場でどちらかと言えば上振れを警戒する見方が多かったため、買い材料となったと指摘。「きょうはリスクオフやビッグエクステンション(国債インデックスの期間を通常より長期化する動き)の需要も期待されるのでしっかりした地合いが続く」とみていた。

  総務省が28日に発表した2月の東京都区部の生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比2.2%上昇と前月から伸びが縮小し、市場予想も下回った。コアコアは同1.9%上昇と前月から伸びが横ばいとなり、市場予想を下回った。

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  日本銀行の内田真一副総裁は28日、衆院財務金融委員会で答弁し、保有国債のストック効果について「引き続き強い金融緩和の効果を持っている」との見解を示したが、債券相場への影響は限定的だ。

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