<為替> ドルが前日の下げから回復した。米経済の力強さが見直される中、関税措置を巡るトランプ米大統領の発言などが押し上げ要因になった。

終盤の取引では、主要通貨に対するドル指数は0.21%高の106.46。

ドルは対円で0.04%安の148.96円。前日は148.56円と、昨年10月11日以来の安値を付けていた。

ユーロ/ドルは0.26%安の1.0486ドル。

トランプ大統領はこの日、政権発足後初の閣議で、メキシコとカナダに対する関税の発動を再度延期し、4月2日にすると表明。 もっと見る

トランプ氏の発言が伝わった直後、カナダドルとメキシコペソは対米ドルで急上昇した。終盤の取引でメキシコペソは0.3%高、カナダドルは0.9%安

<債券> 利回りが低下した。取引の大半で上昇していたものの、7年債入札が堅調な需要を集めたことや、トランプ政権によるメキシコとカナダへの関税発動の延期報道を受けて上昇幅を縮小した。

トランプ米大統領は26日、メキシコとカナダに対する関税の発動を再度延期し、4月2日にすると表明した。トランプ政権発足後初の閣議で述べた。 もっと見る

午後の取引で、指標となる10年国債利回りは4.9ベーシスポイント(bp)低下の4.258%。2年債利回りは1.6bp低下の4.08%となった。

入札後、7年債利回りは4.9bp低下の4.164%。

この日は、今年初めて2年債の利回りが5年債を上回る「逆イールド」現象が一時発生。アナリストは「逆イールド」を景気後退の前兆とみている。

取引終盤で2年債と5年債の利回り格差は0.3bpとなった。

<株式> 半導体大手エヌビディアの決算発表を引け後に控え、S&P総合500種(.SPX), opens new tabがほぼ横ばいで取引を終えた。

午後の取引では、トランプ米大統領の関税を巡る発言を消化する中、株価が圧迫された。

トランプ氏は26日、欧州連合(EU)からの輸入品に対する25%の関税賦課を近く発表すると述べた。メキシコとカナダに対する関税については4月2日に発動すると表明し、発動再延期への期待が高まった。 もっと見る エヌビディアは3.7%高で通常取引を終了。フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabも上昇した。エヌビディアが引け後に公表した第1・四半期(2─4月)の売上高見通しは市場予想を上回った。株価は時間外取引で不安定な値動きとなる中、約2%上昇した。 もっと見る nL6N3PH0SG]

<金先物> 米インフレ指標の発表が注視される中、利益確定の売りが先行したものの、値頃感を受けた買いが膨らみ、反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比11.80ドル(0.40%)高の1オンス=2930.60ドル。

<米原油先物> 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で石油製品の積み増しが示さ れたことが嫌気され、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は前日清算値 (終値に相当)比0.31ドル(0.45%)安の1バレル=68.62ドルだった。5 月物は0.39ドル安の68.30ドル。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

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