「訓練しないと動けない」JR仙石線で津波を想定した避難訓練 東日本大震災では列車も被害に〈宮城〉 (25/02/26 18:10)

東日本大震災が発生した3月11日を前に、JR仙石線で2月26日、津波を想定した避難訓練が行われました。

この訓練はJR東日本が毎年行っているもので、26日は仙石線の列車が走行中、宮城県沖を震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われました。

訓練にはJRの職員や高校生など約180人が参加し、高台までの避難や誘導を確認しました。仙石線は東日本大震災の津波で列車2本が被災しましたが、乗客、乗員ともに高台へ避難し、無事でした。

26日の訓練では約13分で参加者全員が避難できたということです。

参加した高校生
「実際に本番で自分が動けるかなと考えたんですけど、こういう訓練していかないと、本当に動けないなと思いました」
「今後、電車の中での避難は自分が率先してできるように、指示とかもできるようにしたいと思います」

JR東日本 鉄道事業部 安全企画ユニットリーダー 蓬田祐史さん
「JR東日本でも、東日本大震災を経験していない社員が4割を占める。訓練を通じて、震災の出来事、教訓や体験を風化させずに伝えていくことが大切だと考えています」

JR東日本は今後も訓練を続けていく方針です。

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