米国株式市場ではS&P総合500種とナスダック総合が一時、1カ月ぶりの安値に沈んだ。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[25日 ロイター] – 米国株式市場ではS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが一時、1カ月ぶりの安値に沈んだ。消費者信頼感指数が低下したことで景気を巡る不透明感の高まりが浮き彫りになり、売りが進んだ。S&P500とナスダックはいずれも4営業日続落。ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは続伸した。コンファレンス・ボード(CB)が25日発表した2月の消費者信頼感指数は98.3と、前月から7ポイント低下した。低下幅は2021年8月以来、3年半ぶりの大きさ。予想の102.5も下回り、24年6月以来の低水準となった。 もっと見る
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「きょうは明らかにリスクオフで、リスクオフの月が続いている」とし、「多くの企業が現在、個人消費の方向性について慎重な見方を示しており、きょうの消費者信頼感指数がそれを裏付けている」と述べた。
また、政治環境も助けになっていないとし、「株式を含め、購入を先延ばしにする理由が多数ある」と指摘した。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレが米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に回帰することが明確になるまで、金利政策に関し様子見姿勢を維持する考えを示した。 もっと見る 株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数(.VIX), opens new tabは一時、1月27日以来の水準に上昇した。
投資家のリスク選好度を示すとみられることが多いビットコインも6.1%下落した。
S&P500の主要11セクターでは、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabの下げが最大だった一方、主要消費財(.SPLRCS), opens new tabは最大の上昇率となった。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは26日引け後の決算発表を前に2.8%下落。フィラデルフィア半導体指数を押し下げた。ブルームバーグによると、トランプ政権の一部当局者はエヌビディアの半導体製品について、ライセンスなしで対中輸出できる数量と種類をさらに制限することを目指している。 もっと見る ビットコインの下落を受けて暗号資産(仮想通貨)関連銘柄も売られ、コインベース(COIN.O), opens new tabが6.4%、マイクロストラテジー(MSTR.O), opens new tabが11.4%、それぞれ下落した。ズーム・コミュニケーションズ(ZM.O), opens new tabは8.5%安。通年の売上高見通しが期待外れとなった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。ナスダックでは1.58対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は163億2000万株。直近20営業日の平均は153億2000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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