最近になって趣味がまた変わりまして、将棋・麻雀の中継を配信サービス経由で視聴する時間が一気に増えました。すると対局レポートや関係者コメントを読みたくてSNSのタイムラインをまめに覗くようになって、そうするうちに関連番組がレコメンドされ、ますます時間が……というローテーションになっています。

Andoridスマホの「Digital Wellbeingと保護者による利用制限」で、とある日のスマホ利用時間を表示したところ。ABEMAで麻雀のMリーグ中継を視聴した影響もあって、なかなかの利用時間になっております

 これはヤバい、流石にスマホ使い過ぎかも? そう感じまして、アプリの利用時間を可視化したり、強制的に禁止するような機能がないか、改めて調べてみました。Androidの場合は、本体設定アプリに統合されている「Digital Wellbeingと保護者による利用制限」が該当します。

 筆者のメイン端末でありPixel 9 Proはもちろん、2022年発売のGalaxy S22、2020年発売のLenovo Tab P11 Pro(タブレット端末)にも同じ項目がありました。メーカーや世代によって、実際の設定項目は差異があるようですが、おおむね4~5年以内に発売されたAndroidであれば、このDigital Wellbeing機能を利用できると思います。アプリの追加インストールは必要ありません。

 今回はPixel 9 Proでの例をご紹介します。まず設定画面から機能を選ぶと、その日の合計スマホ利用時間が表示されます。筆者の場合、朝7時に起き、近くのマクドナルドへ行って朝食を食べ、家に帰ってきた朝9時の段階でもう、スマホを49分使っていました。就寝前にアラーム設定した時間等も含まれているのでしょうが、総じてまぁ2時間起きてるだけでこの利用割合……。背中から変な汗が出ますな。

設定はスマホ本体の「設定」内にあります。以下はPixel 9 Proでの例機能を呼び出すと、こんな感じで円グラフが表示されます。朝起きて2時間で、もう49分もスマホを使ってしまいました

 円グラフからアプリを指定するか、「アプリの制限」をタップすると、アプリ個別の利用時間が確認できます。ここからさらに「アプリタイマー」を選べば、1日あたりの利用時間を5分単位で指定可能です。

アプリ個別の設定画面。起動時間の詳細をチェックできるほか、下部の「アプリタイマー」から具体的な制限をかけられます制限は5分単位

 制限時間オーバー時の挙動がなかなか強烈でして、まず時間が近づくとプッシュ通知で警告メッセージが表示。その段階で画面表示が灰色になり、一応はまだ使い続けられますが、リミットに到達すると最終メッセージが出て、アプリの操作ができなくなります。

 これでホーム画面に戻ると、該当アプリのアイコンもまた、灰色になっています。当然、タップしてももう起動しません。カラフルなアイコンが居並ぶ中、グレーに単色化されたアイコンを目の当たりにすると、「罰を食らった」感がなんか凄いです。

まずはプッシュ通知で警告最終的なこのような方式でメッセージが表示され、アプリが操作できなくなります画面左上のFacebookアプリにご注目。灰色になっており、タップしても前述の最終メッセージが出るだけで起動しません

 もちろん、厳密なペアレンタルコントロールのようなものではないため、さきのDigital Wellbeing設定に戻れば、幾らでも利用上限は緩和できます(時間を設定し直せる)。

 ただ繰り返しになりますが、アイコン灰色化によって「お前は禁を破ったのだ」と宣告される感覚はなかなかにM心をくすぐられるので、一度実際にお試しあれ。頭で考えているのとは、多分違います。

 「実際にどれくらいの制限をかけるか」は色々と模索中です。ひとまずSNSアプリのXについては、1日10分で試してみたものの、流石に短すぎる。そこで30分にしてみると、今度は制限されている感が薄い。15分、いや20分か。そこが今の悩みどころです。

 まぁ制限をかけるかは置いておくにして、Digital Wellbeing設定画面で「各アプリを毎日何分使っているか」確認すること自体、かなり有意義だと思います。深夜○○時に□□分使っていたというデータも見られるのですが、いや自分がなかなかのダメ人間だと痛感させられます。手持ち無沙汰で、それでいで心に余裕がある折にでも、チェックしてみては?

Digital Wellbeing設定画面からは、各アプリの通算利用時間だけでなく、何時台に何分使っているかまで調べられます。スマホ利用を自省するための材料として、活用したいところです

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