ドローンを改良する工房で取材に応じる、ウクライナ軍所属のエンジニア、アレクセイさん=キーウ郊外で2025年1月20日、宮川裕章撮影


ドローンを改良する工房で取材に応じる、ウクライナ軍所属のエンジニア、アレクセイさん=キーウ郊外で2025年1月20日、宮川裕章撮影

 キーウ(キエフ)郊外の住宅街。ウクライナ軍の車両に先導されて到着したのは、古びたアパートの一室だった。雑然とした室内には電子機器が並ぶ。前線部隊から送られてくる無人航空機(ドローン)に、技術者が改良を加える「ワークショップ」と呼ばれる工房だ。

 ルポ 進化するドローン戦争
 1:ウクライナ、ドローン進化の裏に秘密工房 物量の露に性能で対抗
 2:妨害電波で無力化せよ 対ドローンで激化する電子戦 有線機も登場
 3:「まだまだ稚拙なレベル」 自律型無人兵器の可能性とリスクとは

性能で勝負するウクライナ軍

 軍所属のエンジニアで、ドローン操縦士でもあるアレクセイさん(45)は「ドローンが到着すると、要望に応じて修正すべき点を特定し、必要な部品を調達します。1週間で250機を改良できます」と語る。

 ドローンは戦争そのものを変えた。露軍は兵員の損失をいとわず、砲弾や兵器の物量作戦を進める。ウクライナ軍はドローンを駆使して対抗し、初期の侵攻を食い止めた。

 だが、露軍はその後、潤沢な製造設備を利用してドローンを大量生産するようになり、数的な優位を確立した。対するウク…

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