米国株式市場=まちまち、FRB議長証言を精査 テスラは下落

米国株式市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を精査する中、強弱まちまちで取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[11日 ロイター] – 米国株式市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を精査する中、強弱まちまちで取引を終えた。テスラが下落する一方、コカ・コーラやアップルに買いが入った。

パウエル議長は11日、上院銀行委員会で証言し、利下げを急ぐ必要はないと再表明した。経済は「総じて堅調」で失業率は低く、インフレはFRBの目標である2%を依然上回っていると述べた。 もっと見る 市場ではトランプ米大統領が発表する見通しの新たな関税への警戒感も漂った。トランプ氏は10日、鉄鋼・アルミニウム輸入に例外なく25%の関税を課すと発表した。また、米国製品に関税を課す全ての国に対する相互関税を今後2日間で発表するとも述べた。 もっと見る

USバンク・ウェルス・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「バリュエーションは上昇し、企業の業績見通しは慎重で、インフレは根強く、政府の政策は不透明で、関税表明が続き、世界的な緊張も高まっている」とし、「全体として不確実性が高く、ボラティリティーの上昇を示唆している」と述べた。

飲料大手コカ・コーラ(KO.N), opens new tabは4.7%上昇。2024年第4・四半期の既存店売上高が予想外に増加したほか、利益が市場予想を上回った。 もっと見る テスラ(TSLA.O), opens new tabは6.3%下落。同社の最高経営責任者(CEO)で実業家のイーロン・マスク氏率いる投資家連合は10日、米オープンAIを統括する非営利組織を974億ドルで買収することを提案したと明らかにした。 もっと見る アップル(AAPL.O), opens new tabは2.2%高。中国電子商取引(EC)大手アリババ・グループ(9988.HK), opens new tabと提携し、中国向けiPhoneの人工知能(AI)機能開発と展開を計画していると伝わった。 もっと見る S&P総合500種(.SPX), opens new tabの業種別では、主要消費財(.SPLRCS), opens new tabやエネルギー(.SPNY), opens new tab主導で8セクターが上昇。一方、一般消費財(.SPLRCD), opens new tabは1.2%下落した。石油精製のフィリップス66(PSX.N), opens new tabは4.7%高。アクティビスト(物言う株主)のエリオット・インベストメント・マネジメントが25億ドル超の株式保有を明らかにした。デュポン(DD.N), opens new tabは7%近く上昇。25年の利益見通し引き上げを好感した。S&P500(.AD.SPX), opens new tabでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.1対1の比率で上回った。米株市場全体(.AD.US), opens new tabでは1.3対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は154億株。直近20営業日の平均は149億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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