中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は、同国で新たな価格競争を仕掛けた。同社は大半のモデルに追加費用なしで高度な運転支援機能を搭載する方針を示した。

  BYDは10日夜に深圳で開催されたイベントで、運転支援システム「ゴッズアイ(God’s Eye)」を10万元(約210万円)以上の車種に標準装備するとともに、人気のハッチバック「シーガル(海鴎)」など複数のより低価格のモデルにも搭載すると発表した。

relates to BYD、新たな価格戦争仕掛ける-追加費用なしで運転支援機能搭載へ

BYDのEV「シーガル」

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  運転支援技術は中国自動車メーカーにとって主戦場の一つだが、同様の機能を持つライバル企業の車種は通常15万元を超え、メーカーによっては同技術を有効にするために追加料金を請求するところもある。

  11日の香港株式市場でBYDの株価は一時4.5%上昇し、上場来高値を更新。その後は利益確定の動きが広がる中、上げを消した。

 

原題:BYD Starts New EV Price War With Free Smart-Driving System、BYD Shares Hit Record High, Trouncing Tesla’s Stock This Year(抜粋)

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