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ASUS JAPANは、2月1日にオフラインイベント「ASUS NEXT GENERATION CUSTOM PC 新製品発表イベント 2025」を開催した。会場は自作PCイベントが頻繁に行なわれているLIFORK AKIHABARA IIで、出演はASUSのジョージさんと、声優の村井理沙子さん。
イベントは全4部構成で行なわれた。ひとつ目は、1月30日に発売されたばかりのGeForce RTX 50シリーズの紹介で、ふたつ目はASUSの最新ビデオカード紹介、3つ目はASUSのマザーボードの紹介。そしてイベントの最後は来場者参加型企画のゲーム大会だ。
会場内にはRTX 50シリーズをはじめとするASUSの製品がズラリと展示されており、来場者は実際に手にとって確認できた。入手困難なビデオカードを見ようと大勢のファンが詰めかけ、場内は終始超満員状態だった。
Nvidia GeForce RTX 50シリーズはスゴい!
Blackwellの基本情報を解説
ひとつ目のトークショーは「GeForce RTX 搭載最新GPU解説」。司会進行はASUSのジョージさんと、声優の村井理沙子さん。そしてゲストとしてNvidiaの高橋一則さんがオンラインで参加した。このセッションは、高橋さんが事前に用意したスライドを使って、RTX 50シリーズのナニがスゴいのかを解説していった。
高橋さんはNvidia Blackwellアーキテクチャーの特徴をひとつずつ紹介。なかでも力を入れていたのは、ゲーミング性能の大幅な向上。“DLSS 4”のマルチフレーム生成の有効性や対応ゲームの本数、“Nvidia Reflex 2”の応答速度向上などを解説した。
さらにRTX 50シリーズは、クリエイター向けの機能も大幅に進化している。高橋さんが取り上げた項目は、4:2:2デコードとエンコードの対応、“Studio Voice”による高品質な音声収録、“Virtual Key Light”の自然な照明、第4世代RTコアと大容量VRAMがもたらす大規模なシーンのリアルタイムレンダリングなどだった。
一通り解説を終えた高橋さんは、「DLSS4やReflex2でゲーミングパフォーマンスが向上するだけでなく、クリエイターのみなさんの作業も効率化できます」と語った。来場者が興味深く話を聞いていると、最後に高橋さんはボソッとつぶやくように、「あとは(店頭に並べる)モノだけ……」とコメント。場内の笑いを誘ってトークショーを終えた。
ASUSが発売したRTX 50シリーズを紹介
最強ブランド“ROG Astral”が新設
休憩を挟んで行なわれたふたつ目のトークショーは、ASUS製 RTX 50シリーズビデオカードの紹介。司会進行はASUSのジョージさんが担当した。
ジョージさんはまず、ASUSが展開するブランドをスライドで紹介。スクリーンに映し出されたピラミッド状の図には、“Prime”や“TUF Gaming”などが記されており、頂点に“ROG Astral”の文字が書かれていた。これはASUSの最高級ブランドとして新設されたグレードで、RTX 50シリーズのフラッグシップモデルが該当する。
具体的には「ROG Astral GeForce RTX 5090 OC Edition 32GB GDDR7」と、「ROG Astral LC GeForce RTX 5090 OC Edition 32GB GDDR7」、「ROG Astral GeForce RTX 5080 OC Edition 16GB GDDR7」の3製品。ちなみに“Astral(アストラル)”という英単語は、“星”や“星雲”といった意味があるそうだ。
ジョージさんはそれぞれの製品を解説する前に、RTX 50シリーズの価格表を紹介。スクリーンに最高価格59万9800円のスライドが映し出されると、客席から大きな笑いが起こる。ジョージさんは苦笑いしながら、「みなさんが言いたいことはわかっています! 他社も大して変わらないから!(笑)」と来場者を制するが、場内の爆笑は止まらなかった。
ジョージさんが語る! ROG Astralのココがすごい!
ここからは仕切り直して、ROG Astralシリーズの製品解説。ジョージさんがアピールしたポイントを要約すると、以下のような感じだった。
「ROG Astral GeForce RTX 5090 OC Edition 32GB GDDR7」の特徴
空冷クアッドファン
ペイパーチャンバーヒートシンク
高品質高剛性のダイキャストフレーム
相変化素材GPUサーマルパッド
PCB保護コーティング
電源供給
「ROG Astral LC GeForce RTX 5090 OC Edition 32GB GDDR7」の特徴
360mmファンを3つ搭載した水冷ユニットラジエーター
電源コンポーネント用に独立した冷却ファン
「ASUS TUF Gaming GeForce RTX 5090 OC Edition」の特徴
MIL規格で作られた耐久性
12本のヒートパイプ
電源コンポーネント用に独立した冷却ファン
その他
Primeシリーズは誰でも使いやすい製品
上位モデル譲りの耐久性も実現
続いてジョージさんが「個人的に超ダークホース」と紹介したのが、「ASUS Prime GeForce RTX 5080」。その理由は、グラボがNvidia GeForce SFF-Ready準拠で設計されているところ。“SFF”とは“Small form factor”の略で、ある程度小さなサイズのPCケースにも収納できる規格。ASUS Prime GeForce RTX 5080の本体サイズは、Nvidiaが提唱するSFFのサイズとぴったり同じ。
ジョージさんは「2.5スロット設計で、より多くのケースで使えるグラボ。しかも、ちゃんとしたメーカー“ASUS”が作った製品なので、安心して使っていただけます!(笑)」とアピールした。
本体サイズは“ROG Astral”に比べると小型だが、ファンにデュアルボールベアリングを採用し、ベイパーチャンバーを用いた高い冷却性能など、性能はとても高い。
ジョージさんは「(Astralシリーズのような)もっとも優れた製品を作るのも僕らの使命ですが、Primeシリーズのようにどんな人でも使いやすく、汎用性の高い製品を作るのも我々の大事な仕事です」とコメントした。
このセッションの最後にジョージさんは、ROG AstralシリーズとTUF Gamingシリーズの温度と騒音を測定した結果を紹介した。ASUSの製品には“Pモード(パフォーマンスモード)”と“Qモード(クワイエットモード:静音モード)”が用意されており、それぞれの結果をグラフで発表した。
このなかで注目すべきは、簡易水冷ユニットを搭載した「ROG Astral LC GeForce RTX 5090」だ。なんとPモードでも60~66度程度までしか上がらないそうだ。計測結果のグラフを見ながらジョージさんは、「RTX 5090は高温になると思われがちだが、冷却性能が高いのでそれほど熱くならない」と語った。
ASUS最新マザーボードを駆け足で紹介
インテル用とAMD用の多彩なラインナップ!
3つ目のトークショーは、ASUSが展開中の最新マザーボード紹介コーナー。こちらは過去に行われたイベントとほぼ同様の発表だったので、詳しく知りたい読者は過去記事を参考にしてほしい。
イベントの最後は参加型特別企画!
ナイトメア難易度の“マザボ神経衰弱”
イベントの最後のセッションは、来場者参加型企画の“神経衰弱”が行なわれた。しかし、これはよくある神経衰弱ではなく、今日のイベントのためにASUS・ジョージさんが作ってきたオリジナルトランプを使って競い合う神経衰弱。
そのトランプには、マザーボードの写真と製品名が印刷されていた。カードによってマザボの表面か背面、IOパネルのいずれかの写真が印刷されている……。察しがよい読者はすでに気づいただろう。今回のルールは、これらのマザボの製品を揃える神経衰弱なのだ。少し離れて見ると、どれも同じ写真にしか見えない奇妙なトランプだ!
参加者を募り、ゲームスタート。場内のあちこちから、「こんなのわからん!(笑)」とか「この写真、さっき見た気がする!」などの声があがる。その声を聞いたジョージさんは、ニヤニヤしながら会場内を練り歩く。村井さんは前日にプレイしたそうで、「そうなんだよね……。これぜんぜんわからないんだよねぇ(笑)」と、参加者たちと苦労を分かち合っていた。
神経衰弱は第二試合、第三試合と何試合も行なわれ、来場者が全員プレイできたところで本日のイベントは終了。「ASUS NEXT GENERATION CUSTOM PC 新製品発表」イベントは開会から最後まで、大盛況で幕を閉じた。PCに興味がある人なら、誰でも楽しめるイベント。まだ参加したことのない読者は、次回ぜひ足を運んでいただきたい!
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