セブン&アイへの出資、検討していることは事実=伊藤忠CFO

伊藤忠商事の鉢村剛最高財務責任者(CFO)は6日の決算会見で、セブン&アイ・ホールディングスへの出資を検討していることは事実だと述べた。写真は東京で昨年8月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 6日 ロイター] – 伊藤忠商事(8001.T), opens new tabの鉢村剛最高財務責任者(CFO)は6日の決算会見で、セブン&アイ・ホールディングス (3382.T), opens new tabへの出資について「何も決めていることはないが、検討していることは事実」と述べた。

鉢村CFOは「これまで築き上げてきたレピュテーションと実績がある。投資を実行するにあたって、しっかりと投資基準を回し、今後の成長に資する案件でなければ投資しないという実績を積み上げてきた」と述べ、セブン&アイへの出資も特別なことはなく、ステークホルダーが納得するものでなければ投資しないとした。

同社は今年度、1兆円を上限とする成長投資枠を設けた。鉢村CFOは、すでに投資したもの、意思決定してこれからキャッシュアウトするもの、意思決定して来期キャッシュアウトするものを併せて9500億円程度になることを明らかにし「想定している成長戦略の中で、予定通りの段取りで進んでいる。大型案件を何が何でも仕込まないと想定している成長ができないと思っているわけではない」と述べた。一方、資金調達の問題点はなく「いかような対応もできるということで検討している」とした。

セブンが創業家から法的拘束力のないMBO(経営陣が参加する買収)の提案を受けたと発表したのは昨年11月。すでに3カ月が経過しようとしているが、正式な提案には至っていない。一部報道では、伊藤忠は1兆円規模の出資を検討していると伝えられている。

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