米国株式市場は主要3指数がいずれも一時の下げから切り返し、続伸して取引を終えた。2021年、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Mike Segar/File Photo)
[5日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数がいずれも一時の下げから切り返し、続伸して取引を終えた。グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL.O), opens new tabのさえない決算を消化したほか、米連邦準備理事会(FRB)による今後の利下げ見通しが意識された。アルファベット株は7.3%下落。第4・四半期決算でクラウドコンピューティング事業の減速が示された。人工知能(AI)構築に向けた2025年の設備投資は約750億ドルになる見通しで、市場予想を上回る支出となる。 もっと見る AI関連銘柄は先週、中国の新興企業ディープシークが開発した低コスト・高性能のAIモデル台頭を受けて売りが広がったが、一部は回復の兆しを見せている。下げがきつかった半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabはこの日5.4%上昇した。ブロードコム(AVGO.O), opens new tabも4.3%値上がりした。
USバンク・アセット・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「結局のところ、ディープシークのニュースがあってもAIへの需要がなくなることはない。彼らは皆、さらに多くの資金を費やす必要がある。これはかなり長いサイクルのストーリーだ」と語った。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tabは6.3%下落。AI売上高の指標となるデータセンター事業売上高が第1・四半期に前四半期から約7%減少する見通しが嫌気された。 もっと見る この日発表された1月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合指数は52.8と、前月の54.0から予想外に低下した。需要の減退を受け、価格上昇が抑制された。 もっと見る
ハワース氏は「経済が減速しており、利下げペースの加速が必要になる可能性への懸念もあるが、市場はFRBの利下げを期待しているため、これは実際には良いニュースだ」と述べた。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は5日、FRBが年内に一段の利下げを実施する方向に傾いていると述べると同時に、トランプ政権の関税、移民、規制などの施策を巡る不確実性を正確に理解する必要があるとの考えを示した。 もっと見る S&P総合500種(.SPX), opens new tabの主要11セクターでは8セクターが上昇。不動産(.SPLRCR), opens new tabが上げを主導した。通信サービス(.SPLRCL), opens new tabは約3%下落した。アップル(AAPL.O), opens new tabは0.1%安。中国の独占禁止当局が、同社に対する調査を検討していると、ブルームバーグ・ニュースが報じた。 もっと見る 配車大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER.N), opens new tabは7.6%下落。第1・四半期の予約件数見通しが市場予想を下回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.74対1の比率で上回った。ナスダックでも2.06対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は138億5000万株。直近20営業日の平均は153億2000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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