2月4日、米国株式市場は主要3指数が反発して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[4日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数が反発して取引を終えた。エネルギー株の上昇に支援されたほか、トランプ大統領がカナダとメキシコへの関税発動を延期したことで、米中貿易問題の打開を巡る楽観的な見方が出ている。
米国は4日、中国からの輸入品に対する10%の追加関税を発動。これを受けて中国は対抗措置として、米国からの輸入品に2月10日から最大15%の追加関税を課すと発表した。 もっと見る トランプ氏は4日、米中間の貿易戦争が激化する中、中国の習近平国家主席との会談を急いでいないと述べた。 もっと見る この日はエネルギー株(.SPNY), opens new tabが2.18%上昇し、S&P総合500種(.SPX), opens new tabを押し上げた。一方、公益事業(.SPLRCU), opens new tabと主要消費財(.SPLRCS), opens new tabは下落した。
トランプ氏は3日、メキシコとカナダに対する関税の発動を土壇場で見合わせ1カ月の猶予期間を設定した。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「大統領はメキシコとカナダに対し、30日間の猶予期間をすぐさま与えた。つまり、大統領が本当にやろうとしているのは迅速な勝利宣言で、貿易の観点からは大きな変化がない印象を受ける」と語った。
「投資家はきょう、安堵のため息をついているが、1カ月後もそれが続くかどうかだ」と指摘した。
好調な企業業績も投資家の楽観を後押ししている。データによると、S&P500採用企業でこれまでに第4・四半期決算を発表した211社のうち、76.8%で利益がアナリスト予想を上回った。
第1・四半期と通年の売上高見通しが市場予想を上回ったデータ解析企業パランティア・テクノロジーズ(PLTR.O), opens new tabは株価が24%急伸した。 もっと見る アルファベット(GOOGL.O), opens new tabは引け後に決算発表を控える中、通常取引は2.6%高で引けた。第4・四半期決算はクラウドコンピューティング事業の減速などを背景に売上高が市場予想を下回り、株価は時間外取引では7%超下落した。 もっと見る バイオテクノロジー企業のイルミナ(ILMN.O), opens new tabは5.3%安、カルバン・クラインなどのブランドを展開するPVH(PVH.N), opens new tabは約1%安。中国が両社を「信頼できない企業リスト」に掲載したことが背景。 もっと見る 決済サービス大手ペイパル(PYPL.O), opens new tabは13.2%急落。第4・四半期の営業利益率が縮小した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.81対1の比率で上回った。ナスダックでも2.29対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は133億9000万株。直近20営業日の平均は155億3000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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