Riot Gamesは本日(2025年2月5日),同社のアンチチートソフト「Vanguard」で「1秒あたりのBAN数」の記録を更新したと発表した。
Riot Gamesの休暇中は,新しいコンテンツのリリースが停止し,アップデートやホットフィックスが行われない。定期的なチート検出アルゴリズムの更新もストップするため,チートツール開発者たちの標的になりやすい。
実際に,「VALORANT」でのチーター報告件数は2024年12月末から2025年1月始めにかけて,ブラジル地域を中心に急増している。
オレンジ色の線がブラジル地域
ブラジルで急増したのは,「ピクセルボット」(別名:カラーボット)と呼ばれるチートで,画面のフレームを読み込み,画像認識で敵の輪郭や頭部を特定して,疑似的なマウスイベントを送信するというものだ。
ゲームを起動しているPCとは別にデバイスを用意して,そこでチートプログラムを動かす高価なDMA(Direct Memory Access)チートと比較すると,ピクセルボットは簡単な仕組みのため,安価に入手できる。
その分,検出もしやすいので,Riot Gamesの休暇後にチーターが一掃されたという流れだ。1月10日から13日にかけて,1分あたり約7件の利用停止処理が行われた。
チーターがプレイできた試合数の中央値は6試合で,現在のテクノロジーではこの速度が限界だという。
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Riot Gamesは本日(2024年8月23日),同社がサービス中のMOBA「リーグ・オブ・レジェンド」のチート対策を振り返る記事を公開した。4月ごろに導入したチート対策ソフトVanguardの効果や,その動作について解説が行われた。
[2024/08/23 17:52]
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