原油先物上昇、トランプ関税受け貿易戦争や供給巡る懸念

2月3日、週明けアジア時間の原油先物は上昇して始まった。仏トリゲールの石油施設で2024年6月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[シンガポール 3日 ロイター] – 週明け3日アジア時間の原油先物は大幅に上昇している。トランプ米大統領がカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に関税を課す大統領令に署名したことを受け、貿易戦争や原油供給を巡る懸念が高まった。

0042GMT(日本時間3日午前9時42分)時点で、米WTI原油先物は1.44ドル(2%)高の1バレル=73.97ドル。一時、1週間ぶりの高値となる75.18ドルを付けた。

北海ブレント先物は0.62ドル(0.8%)高の76.29ドル。

トランプ氏は1日、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税、中国からの輸入品に10%の追加関税を4日から課す大統領令に署名した。 もっと見る

関税は世界経済の成長を圧迫し、インフレ再燃につながる可能性がある。

ホワイトハウス当局者によると、カナダ産エネルギー製品への関税は10%だが、メキシコ産エネルギーは25%になる。

バークレイズのアナリスト、アマルプリート・シン氏はメモで、カナダのエネルギー輸入に対する姿勢は「慎重さに根ざしている可能性が高い」とし、カナダ産エネルギーに対する関税はより大きな混乱をもたらす可能性があり、「大統領の主要目標の一つであるエネルギーコストの引き下げに逆効果となりかえない」と述べた。

米エネルギー省によると、カナダとメキシコは米原油輸入の主要供給国で、両国合わせて米精製業者が燃料向けに加工する原油の約25%を占める。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version