終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇した。米ホワイトハウスはこの日、メキシコとカナダからの輸入品に対し25%の関税を2月1日に発動すると改めて表明した。(2025年 ロイター/Sam Mircovich)
[ニューヨーク 31日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇した。米ホワイトハウスはこの日、メキシコとカナダからの輸入品に対し25%の関税を2月1日に発動すると改めて表明した。
ホワイトハウスのレビット報道官は記者会見で、関税措置は2月1日に発表され、即時発効すると言明。これに先立ち出されていた、3月1日まで関税発動を延期するとの報道は誤報とした。 もっと見る
これを受け、米ドルは対カナダドルで0.12%高となった。
メキシコペソは0.17%高の1ドル=20.728ペソ。週間では10月以来最悪のパフォーマンスとなった。
主要通貨に対するドル指数は、0.31%高の108.42。週間では0.93%上昇し、2週連続の下落が一服した。
米商務省がこの日発表した2024年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇した。伸びは前月の2.4%から加速。堅調な個人消費を背景に、前年比での伸びは7カ月ぶりの大きさとなった。 もっと見る
ステート・ストリート(ボストン)のシニア・グローバル市場ストラテジスト、マービン・ロー氏は、過度なドル高の主因となっているのは関税と米新政権だと述べた。
ドル/円は0.54%高の155.13円。
ユーロは0.3%安の1.0367ドル。週間では1%安となり、昨年12月30日以来の下落幅となった。それでも月間では0.23%上昇し、昨年9月以来の上昇幅を記録した。
欧州中央銀行(ECB)は30日、主要政策金利の0.25%引き下げを決定した。 もっと見る
BNYメロンのFX・マクロ米州ストラテジスト、ジョン・ベリス氏は、米政権がカナダとメキシコへの関税発動を表明している2月1日を明日に控え、「トレーダーは週末にかけて大きなリスクを取ることを回避しようとしているようだ」と述べた。
表はLSEGデータに基づいています
※外為市場
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