
1月30日、1月米連邦捜査局(FBI)候補カシュ・パテル氏(写真)は、上院司法委員会が開いた指名承認公聴会で、FBI職員を「政治的な報復」から守り抜くと約束した。同日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 30日 ロイター] – 米連邦捜査局(FBI)長官候補カシュ・パテル氏は、30日に上院司法委員会が開いた指名承認公聴会で、FBI職員を「政治的な報復」から守り抜くと約束した。
トランプ大統領が任命したマクヘンリー司法長官代行は27日、トランプ氏に対する刑事捜査に関係した10人以上の職員を解雇。新政権の政策を実行できるかどうか信用できないと説明した。
こうした中、野党民主党のリチャード・ブルメンサル議員は公聴会で、トランプ氏の機密文書持ち出しや2020年の大統領選結果を覆そうとした疑惑などの捜査に従事したFBI職員を解雇しないとパテル氏に誓うよう迫った。
パテル氏は「全てのFBI職員は政治的な仕返しからは保護される」と断言。司法省職員の解雇に自身はかかわっておらず、FBI長官としてはあくまで服務規程の範囲内で職員を律していくと説明した。
保守的な考えを持つパテル氏は、これまでトランプ氏への刑事捜査を大統領に打撃を与えるための「ディープステート」による企てだと声高に唱え、2021年1月の連邦議会襲撃事件を問題視しない発言もしており、民主党議員からはそうした過去の言動を巡り厳しい質問を浴びせられた。
パテル氏は過去の発言に直接的な言及を避けつつ「私が合衆国憲法よりも政治的偏見を優先するかのような非難は異様なほど公正さを欠いている」と反論。トランプ氏が議会襲撃事件に関与した支持者らを恩赦したことについても「私は常に法執行者に対する暴力を拒絶してきた。法執行者へ暴力を振るった人物の減刑には賛成しない」と語った。
その上で、自身の任期中のFBI捜査は事実と法的な視点に基づくことになると強調した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab


WACOCA: People, Life, Style.