武田薬品工業は30日、社長兼最高経営責任者(CEO)のクリストフ・ウェバー氏(58)が12年間の勤務を経て2026年6月に退任すると発表した。U.S.ビジネスユニットプレジデントのジュリー・キム氏(54)を後任として指名した。
発表によると、キム氏はバイオ医薬品メーカーのシャイアー出身で、武田薬による19年の買収で入社。22年からU.S.ビジネスユニットのプレジデントを務める。後任として社長に就任すれば、武田薬で初めての女性社長となる。
武田薬は、主力の多動性障害治療剤「ビバンセ」の特許切れなどで、前期(24年3月期)のコア営業利益は前の期に比べ11%減少。今期から1400億円を投じる事業構造再編に着手している。
ウェバー氏は昨年6月のインタビューで、来期には「再び成長軌道に戻ると計画している」と述べており、説明通り業績を改善しスムーズにキム氏にバトンを引き継げるかが焦点となる。
ウェバー氏は26年6月に開かれる定時株主総会の終了時をもって、取締役も退任する。同社の取締役会議長で指名委員会委員長を務める飯島彰己氏は、数年にわたる後継者計画のプロセスを経て、キム氏が最適だと判断したとのコメントを発表した。
ウェバー氏は14年にチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)として武田薬に入社し、15年にCEOに就任。19年にシャイアーを当時のレートで6兆円超で買収するなど、大型の合併・買収(M&A)を通じて武田薬のグローバル化をけん引してきた。
武田薬が昨年6月に実施した定時株主総会でのウェバー氏の取締役選任賛成比率は76.22%と、23年の95.69%を大幅に下回っていた。
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