[ストックホルム/ビリニュス 26日 ロイター] – ラトビアとスウェーデンを結ぶバルト海の海底光ファイバーケーブルが26日に損傷し、ラトビア政府は外部からの影響によるものである可能性が高いと明らかにした。
北大西洋条約機構(NATO)が哨戒艦を派遣。スウェーデン当局は妨害工作に対する捜査を開始し、その一環として船舶1隻を拿捕した。
ラトビアのシリニャ首相は、事態解明へNATOやバルト海地域の国々と協力していると表明。臨時政府会合の後、記者団に「外部から被害を受けた可能性が最も高く、それが重大であるとわれわれは判断した」と述べた。
ラトビア海軍はこれに先立ち、1隻の船舶を検査するため哨戒艇を派遣し、他の2隻も調査対象だと発表した。
バルト海では常時数千隻の商船が航行しており、船舶追跡サービス「マリントラフィック」のデータによると、26日には多数の船舶が損傷したケーブルを通過した。
そのうちの1隻、マルタ船籍のばら積み船「Vezhen」は同日夜、スウェーデンの沿岸警備船に護送され、同国海域に到着。その後、スウェーデン南部の海軍基地の前に停泊した。
Vezhenが捜査対象かどうかは今のところ不明だ。
スウェーデン沿岸警備隊の広報官はコメントを避けた。
営業時間外のため、Vezhenを運航船リストに挙げているブルガリアの海運会社「ナビゲーション・マリタイム・ブルガレ」からは今のところコメントを得られていない。
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