耕作放棄地の解消や若い世代の就農を促進したとしてハナモモなどの切り枝を生産する「JA常陸奥久慈枝物部会」が「日本農業賞」の大賞を受賞しました。
JA全中=全国農業協同組合中央会とNHKが主催する「日本農業賞」は、農業経営に意欲的に取り組み優れた功績をあげた農家や団体を表彰していて、54回目となる各部の受賞者が27日、発表されました。
このうち集団組織の部の大賞に常陸大宮市や常陸太田市、それに大子町で切り枝を生産する「JA常陸奥久慈枝物部会」が選ばれました。
大賞は宮城県と石川県のJA部会と並んで3団体の受賞となります。
審査では、耕作放棄地が広がり、活性化が課題となっていた地域で20年前に設立されて以降、枝物栽培を広げ若い世代の就農を促進するまでに成長したとしています。
具体的には、桃の節句などで需要があるハナモモを中心に現在250品目以上を栽培し、去年は2億円以上を販売する一大産地になったことや、高校生が生け花の技術を競う全国大会を支援するなど目に見える形で大きな成果をあげたことが高く評価されました。
「JA常陸奥久慈枝物部会」の石川幸太郎会長は「部会員と取り組んできた産地づくりが評価されうれしく思います。一大産地として持続的に発展させたい」と話しています。
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