ビットコインなど高値から後退、トランプ氏就任初日の措置不発で

1月21日、トランプ米大統領就任直後の政策に暗号資産(仮想通貨)関連が盛り込まれなかったことを受け、暗号資産取引はビットコインやトランプ氏の名前を冠した「$トランプ」が高値から後退している。写真は2024年7月、テネシー州ナッシュビルで開かれたビットコインのイベントに出席したトランプ氏(2025年 ロイター/Kevin Wurm)

[シンガポール 21日 ロイター] – トランプ米大統領就任直後の政策に暗号資産(仮想通貨)関連が盛り込まれなかったことを受け、21日の暗号資産取引はビットコインやトランプ氏の名前を冠した「$トランプ」が高値から後退している。

ビットコインはトランプ氏が第47代米大統領に就任した20日に史上最高値の10万9071ドルを付けたが、その後上げ幅を縮小し、直近では10万1705.40ドルで取引されている。

情報サイト「コインゲッコー」によると、17日夜にローンチされたミームコイン(特定のキャラクターやジョークを主題に発行されるコイン)の$トランプは直近で34.4ドルと、20日の高値74.59ドルの半分。ローンチ当初は6.5ドル程度だった。

暗号資産運用会社アストロノート・キャピタルのマシュー・ディブ最高投資責任者は、投資家は就任初日に何らかの措置を期待していたため、短期的には「事実で売れ」イベントになりそうだと指摘。「市場は『ビットコイン戦略備蓄』やデジタル資産規制緩和について大きな期待を寄せているが、こうした動きは数日単位ではなく、数カ月単位で徐々に進む可能性が高い」と述べた。

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Tom reports from Singapore on financial markets in Asia, filing daily market reports and deeper pieces on stock, bond and foreign exchange trade. He contributes to the Morning Bid newsletter. He was previously a company and general news correspondent in Sydney and a reporter for News Ltd.

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