アルピナが新型「BMW ALPINA B8 GT」を発売した

 BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは1月20日、新型「BMW ALPINA B8 GT」を発売した。価格は左ハンドル仕様が3495万円、右ハンドル仕様が3540万円。世界限定99台で日本への割り当ては30台のみ。

 なお、2025年末をもってアルピナのブランド商標権をBMWに譲渡することが決まっており、これがアルピナ創業家ボーフェンジーペン家が手掛け、ブッフローエで製造されるモデルとしては最後となる。また、今後ボーフェンジーペン家は新たに「BOVENSIEPEN」として、クラシックカー関連事業への投資や、これまでと異なる情熱的で新しいモビリティの開発に挑戦し続けるとしている。

アルピナ史上もっとも高出力で強力なエンジンを搭載

 搭載するV型8気筒4.4リッタービ・ターボエンジンは、2つの新しいエアボックスによりロスを減らした吸気システムと、それに合わせたエンジンマネジメントとブースト圧の見直しにより、標準モデルよりも9kW(13PS)の出力向上と、50Nmのトルク増を実現。最高出力466kW(634PS)、最大トルク850Nmを発揮し、アルピナ史上もっとも高出力かつ強力なエンジンとなる。トランスミッションは高トルクに最適化されたZF製の8速ATが組み合わせられる。0-100km/h加速は3.3秒で、10.5秒で200km/hに到達。最高速は330km/hを誇る。

エンジンは最高出力466kW(634PS)、最大トルク850Nmを発揮し、アルピナ史上もっとも高出力で強力という

 ステアリングモードは「COMFORT」「SPORT」「SPORT+」の3つを設定し、高速走行時のスタビリティもさらに強化し、車体の動きが抑えられることで長距離走行時の快適性もさらに向上しているという。エレガントなブラック仕上げのツインテールパイプは、創業家ブルカルト・ボーフェンジーペン氏へのオマージュで、新しいセンターサイレンサーの採用により、豊かでスポーティな音を発生。

エンジンルームの先端にはシリアルナンバーが刻まれたプレートが配されている専用に作られたバッグと腕時計も付属

 B8 GTには、黒い最上級のラヴァリナ・レザーで作られた専用ウィークエンダーバッグが2つ付属。ジッパーとバッグの両側にはALPINAのロゴが入り、創業家ブルカルト・ボーフェンジーペン氏の署名と車両のシリアルナンバーが刻まれたステンレススチールのプラークも付属。車両のキーを収納するスペースも備わっている。

 そのほかにも、スイスの時計・宝飾店カール F. ブヘラの「マネロ・フライバック」をベースとした限定クロノグラフ(腕時計)も付属。文字盤をエレガントなブルーとし、控えめなシルバーのALPINAのロゴがアクセントとして入る。この専用時計はB8 GTと同じく世界限定99本のみの生産で、ブルーのステッチが施された黒のラヴァリナ・レザーのストラップが付属する。

BMW ALPINA B8 GTが創業家ブルカルト・ボーフェンジーペン氏の手掛ける最後のモデルとなる

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