牧野フライスの独立性焦点 日本金型工業会、ニデックTOBでアンケート検討
ニデックによる牧野フライス製作所の買収提案をめぐり、牧野フライスの顧客となる金型メーカーが所属する日本金型工業会が、買収の受け止めなどをアンケートする方向で調整を進めていることが分かった。一部の顧客から、ニデックの買収で牧野フライスの独立性が失われるとの指摘があり、技術支援やサービスの継続性などについて懸念する声が上がっているという。今回の買収に対し、日本の金型業界の反応が注目される。
日本金型工業会ではアンケートの実施の可否について検討しているとみられる。
中国では中国金型工業協会が10日付の声明で、中国の金型企業を対象に今回の買収提案の受け止めを調査した結果を公表した。その中で「買収が牧野フライスのブランド価値に影響を与え、購入機のアフターサービスに不安をもたらすことを望んでいない。今後の同社製マシニングセンターや放電加工機の購入に対する懸念もある」などの反応が得られたと明らかにした。
日本金型工業会によると、金型を製造する正会員数は2024年3月時点で個人を含め431。
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