サブディスプレイの開発背景と、ZTEが日本を重視する理由

nubia Flip 2のサブディスプレイ(2)

サブディスプレイの開発背景には、日本国内のユーザーの声があった。

撮影:松本和大

nubia Flip 2のサブディスプレイの開発背景には、日本国内のユーザーの声があったという。

nubia Flip 2の先代モデルに当たる「nubia Flip 5G」(2024年3月発売)は、nubia Flip 2と同じ縦折りの折りたたみスマホだ。

しかし、円形のサブディスプレイはアプリの「ウィジェット表示」のみをサポート。これに非対応のアプリはサブディスプレイで操作できず、nubia Flip 2よりも自由度が低かった。

「nubia Flip 5G」

円形のサブディスプレイを採用していた「nubia Flip 5G」。

出典:ZTEジャパン

「(非対応の)PayPayアプリをサブディスプレイで使いたい」といった国内ユーザーの声が後押しとなり、nubia Flip 2では縦長のサブディスプレイの開発・採用に至った。

グローバルで製品を展開するZTEだが、nubia Flip 2の発表は日本が初めて。今後はグローバル展開も予定している。

黄副社長と鄧氏

ZTEジャパンの黄凱華副社長(左)と、モバイルターミナル事業部 商品企画本部長の鄧鵬氏。

撮影:松本和大

ZTEジャパンの黄凱華副社長は、ZTEが日本市場を重視する理由のひとつに「収益性の高さ」を挙げる。

「日本市場は、グローバル市場よりもARPU(ユーザー1人あたりの平均売上)が高い」と黄氏。

通信事業者が展開する端末購入補助プログラムなどにより、人々が中~高価格帯の端末を手に入れやすい土壌が整っているという。

ワイモバイルの割引で普及を図る

「新トクするサポート(A)」

ワイモバイルの端末購入プログラム「「新トクするサポート(A)」。

撮影:松本和大

nubia Flip 2の一括購入価格も8万5680円(税込)と、決して安くはない金額だが、ワイモバイルの端末購入補助プログラムによって普及を図る。

ソフトバンクはnubia Flip 2の発表日と同じ1月14日、ワイモバイル向けの端末購入補助プログラム「新トクするサポート(A)」を発表。

端末を48回の分割払いで購入し、所定の期間で端末を返却すれば残債の支払いが不要になるという、いわゆる「長期レンタル」のようなプログラムだ。

このプログラムや割引を適用することにより、nubia Flip 2は1万9680円(税込)の実質負担額で入手できる。

ワイモバイルでの販売情報

ワイモバイルでの販売情報。エントリーモデルの新製品「nubia S 5G」も展開される。

撮影:松本和大

なお、ZTEジャパンでは、nubia Flip 2の公開市場版の展開も企画している。ただし、具体的なスケジュールは現状、非公開になっている。

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