トランプ氏、「前例のない犯罪的企て」に関与=特別検察官報告書

 1月14日、米司法省は、トランプ次期大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとした事件などを捜査していたスミス特別検察官の報告書を公表した。写真は、起訴状に記された同検察官の署名。 2024年8月、米司法省提供(2025年 ロイター)

[ワシントン 14日 ロイター] – 米司法省は14日、トランプ次期大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとした事件などを捜査していたスミス特別検察官の報告書を公表した。

報告書によると、スミス氏はトランプ氏が権力を維持するため「前例のない犯罪的な企て」に関与したと判断。トランプ氏を有罪にできる十分な証拠があったが、昨年11月の大統領選で同氏が勝利したため、起訴を取り下げざるを得なかったという。

スミス氏は報告書に関する書簡で「検察官としての私の決断が、バイデン政権や他の政治的主体の影響・指示を受けていたというトランプ氏の主張は笑止千万だ」と述べた。

報告書の公表後、トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「(スミス氏は)選挙前に公判に持ち込めなかった無能な検察官だ」と投稿した。

報告書にはスミス氏の決定の詳細が記されているが、記載された証拠の多くはすでに公表されている。

報告書の第2部では、トランプ氏が退任時に政府の機密文書を不法に持ち出したとされる事件の詳細が記されているが、司法省は、事件で起訴されたトランプ氏の関係者2人の法的手続きが進行中であることを理由に当面は公開しない方針を示している。

スミス氏は現職大統領の起訴を禁じる司法省の見解に基づき、双方の事件についてトランプ氏への起訴を取り下げ、先週辞任した。 もっと見る

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Sarah N. Lynch is the lead reporter for Reuters covering the U.S. Justice Department out of Washington, D.C. During her time on the beat, she has covered everything from the Mueller report and the use of federal agents to quell protesters in the wake of George Floyd’s murder, to the rampant spread of COVID-19 in prisons and the department’s prosecutions following the Jan. 6 attack on the U.S. Capitol.

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