ゼレンスキー氏、北朝鮮捕虜解放に前向き ウクライナ兵と交換が条件

 ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)は12日、越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州で拘束した北朝鮮兵について、ロシアで捕虜になっているウクライナ軍兵士との交換であれば、北朝鮮に引き渡す用意があると表明した。写真はキーウで8日撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)

[キーウ 12日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州で拘束した北朝鮮兵について、ロシアで捕虜になっているウクライナ軍兵士との交換であれば、北朝鮮に引き渡す用意があると表明した。

ゼレンスキー氏は「ウクライナ軍がさらなる北朝鮮兵を拘束するのは時間の問題だ」と✕に投稿した。

ゼレンスキー氏は11日、クルスク州で北朝鮮兵2人を捕虜にしたと発表した。 もっと見る

ウクライナと西側諸国は、約1万1000人の北朝鮮兵がロシアの戦闘を支援するためクルスク州に展開されていると分析しているが、ロシアは肯定も否定もしていない。

ゼレンスキー氏は「金正恩(北朝鮮朝鮮労働党総書記)がロシアで捕虜となっているわれわれの兵士との交換をまとめられるなら、北朝鮮兵を引き渡す用意がある」と述べた。

2人を尋問する様子を映したビデオも投稿した。1人は通訳を通して、ウクライナと戦っているとは認識しておらず、訓練のための派遣と聞かされていたと語った。

この兵士は北朝鮮への帰還を命じられれば戻るが、機会があればウクライナに残る用意があるとも語った。

ロイターはビデオを検証できていない。

ゼレンスキー氏はテレビ演説で、帰国を希望しない北朝鮮兵には他の選択肢を与える可能性を示唆。「この戦争に関する真実を朝鮮語で広めて平和をもたらしたいという希望を表明した者にはその機会が与えられるだろう」と述べた。詳細には言及しなかった。

韓国国会の情報委員会の議員は13日、国家情報院から説明を受けた情報として、ロシアに派遣された北朝鮮軍兵士のうち約300人がウクライナ軍との戦闘で死亡し、2700人が負傷したと述べた。北朝鮮兵の犠牲が拡大しているのは、現代の戦争に関する理解が浅いことに加え、「ロシアによる北朝鮮軍の利用の仕方」が要因だと指摘した。

北朝鮮は兵士に対し、捕獲を逃れるため自爆自殺を呼びかけているようだとし、「死亡した兵士が持っていたメモには、捕まる前に自爆し自殺するよう北朝鮮当局が強調していたことや、兵士らが漠然と(朝鮮)労働党に入党するか恩赦を受けることを期待していることも記されていた」と述べた。

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