熱海市の住宅街を襲った大規模な土石流から3日目。5日も、警察や消防、自衛隊など、約1000人態勢で行方不明者の捜索を行いました。
5日は、高齢の夫婦2人が救助されました。午前11時過ぎ、自ら救助を要請し、無傷で避難所に向かいました。また、午後1時ごろ、性別不明の1人が心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。5日までに亡くなった人は4人。熱海市は、住民台帳を基に所在確認を行っていて、今のところ、64人の安否が確認できていません。
飯塚さんは、友人の田中さんの家が流される瞬間を見ていました。同級生のうち、唯一、連絡がついていません。
飯塚進さん(57):「脳梗塞をやって、半身を患っている形で、身体のハンディがあったので、家の中にいたと思う」
田中さんは、両親が他界しているため、1人暮らしだったといいます。話を聞いている、その最中、無事、避難所にいることがわかりました。避難所となっているホテルでは、田中さんが笑顔で迎えました。田中さんは、土石流が来る寸前、家を出ていました。携帯電話も、現金もない状態だったため、5日まで連絡できなかったといいます。
今回の土石流。山から海岸まで約2キロにわたり、痕が残っています。上空からの映像を見ると、土石流が谷に沿って、ほぼ一直線に流れているのがわかります。途中からは住宅街となっていて、アパートや2階建ての住宅などが密集。狭い道が間を縫うように走っていました。しかし、土石流が通った部分は、ほとんどの建物が流されています。
海岸に近い場所にある4階建ての住宅。すぐ脇を濁流が流れ、2階近くまで土砂に埋まっています。現場では、まだ家族と連絡が取れない人の姿がありました。
小川さんは、出かけていたため難を逃れましたが、自宅にいた夫の徹さん(71)と、いまだ連絡が取れません。3日朝、ラインでは『伊豆山は何でもないよ』と伝えてきていました。最後のスタンプは午前11時9分。近所の人の話では、徹さんは、その時間、家の前に立っていたといいます。
小川慶子さん(70):「電話も多分、置きっぱなしで、玄関の方に出たと思う。それから夫と連絡が全然取れない。本当に会いたい。どんな姿でもいいから」
数回にわたり、住宅街を襲ったとみられる土石流。4日に救助された人に話を聞くことができました。
救助された住民:「ゆっくり起きて、ご飯を食べた後に、すごい雷みたいな音。電車がぶつかったみたいな音が一回した。これ『やばいな』と。隣に年寄りが住んでいて、『大丈夫か』と聞いたら、『大丈夫だ』と言ったとき、第1波の土石流が行って、これは、まずいということで、『荷物みんな貴重品をまとめて逃げよう』と言ったら、第2波が来て閉じ込められた。閉じ込められて、どうしようかといったときに、第3波、一番でかいのが来て、完璧に孤立しちゃった」
第1波が午前10時半ごろ、それから20分ごとに、土石流が2回襲ってきたといいます。4日に1歳の女の子と母親が救助された地区では、住民が泥をかき出す作業に追われていました。この地区で、約70年、クリーニング店を営んできた岡本さんは、土石流が起きたときは、配達に出ていて助かりました。しかし、1階の店舗は泥だらけです。
岡本クリーニング店・岡本政夫さん(69):「(Q.ライフラインはどうなっている)全部止まっている。電気だけは来ているみたい。一応、まだ2階に住んでいる」
午後6時、5日の捜索が終了しました。二次災害の恐れがあるため、夜間の捜索は断念しました。田中さんは、自宅にいた妻を探しています。午前6時から警察が捜索を行いましたが、発見できませんでした。
田中公一さん(71):「泥がどれくらい入っているか現場は確認できない。とりあえずは、がれきの中に埋まっているという感じ。(Q.重機はまだ入れないか)重機なんてとてもとても入れない。半月以上経っても、どうかね。
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