英ポンド急落、国債利回り16年ぶり高水準 財政不安が重し

英ポンドが売られ、2023年後半以来の安値を付けた。昨年9月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Mina Kim/File Photo)

[ロンドン 9日 ロイター] – 9日の市場で英ポンドが売られ、2023年後半以来の安値を付けた。指標となる英10年国債利回りも2008年以来の高水準に達した。英国の財政見通しに対する信頼が悪化する中、利回りは今週だけで0.25%ポイント上昇している。

午後の市場で英ポンドは0.5%安の1.2305ドル。一時は1.6%安と2023年11月以来の安値まで下げた。

インフレ上昇への懸念や金利低下見通しの減退、トランプ次期米大統領の外交および経済政策に関する不確実性などから、今週、世界の債券利回りは急上昇した。中でも英国市場は特に大きな打撃を受けている。

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