<為替> ドルが下落した。トランプ次期大統領が目指す関税政策を巡り情報が交錯する中、不安定な展開となった。
米紙ワシントン・ポストは6日、トランプ氏の側近が、国家安全保障や経済安全保障にとって重要な特定の分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討していると報道。トランプ氏はその後間もなく、「存在しない匿名の情報源を引用し、私の関税政策が縮小されると誤って報じている。これは間違いだ」と述べた。 もっと見る
主要通貨に対するドル指数は一時1.07%下落したものの、トランプ氏が報道を否定したことを受け、下げ幅を大幅に縮小。終盤の取引で0.64%安の108.26となった。
ドル/円は0.17%高の157.53円。
カナダドルは対米ドルで0.74%上昇し、1米ドル=1.43カナダドル。
カナダのトルドー首相は6日、首相と与党自由党の党首を辞任すると表明した。物価高や住宅不足で支持率が低迷する中、今年10月終盤に予定される総選挙に向け、辞任圧力が高まっていた。 もっと見る
NY外為市場:
<債券> 指標となる10年債利回りが5月以来の高水準、30年債利回りが14カ月ぶりの高水準を付けた。トランプ次期政権による政策が経済に与える影響を意識した展開となった。
トランプ次期大統領の側近が全ての国に関税を適用する対象を重要な輸入品に限る方向で検討している、とのワシントン・ポスト紙の報道を受けて、利回りは一時低下する場面があった。 もっと見る
2年債利回りは0.9bp低下の4.27%。
10年債利回りは1.7bp上昇の4.612%。一時、4.644%と5月2日以来の高水準を付けた。
30年債利回りは1.7bp上昇の4.8316%。一時、4.861%と2023年11月以来の高水準となった。
米金融・債券市場:
<株式> S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが続伸し、1週間超ぶり高値で取引を終えた。半導体株が上昇を支えたほか、トランプ次期政権の関税政策が予想より限定的になる可能性があるとの報道が追い風となった。半導体株はマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabが人工知能(AI)に対応するデータセンター建設に800億ドルを投じる計画を明らかにしたことを受けて上昇。台湾の鴻海精密工業(2317.TW), opens new tabの第4・四半期売上高が市場予想を上回り、過去最高を記録したことも好感した。 もっと見る エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは3.43%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tabは3.33%、マイクロン・テクノロジー(MU.O), opens new tabも10.45%、それぞれ上昇し、フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは2.84%高となった。自動車株も買われ、フォード・モーター(F.N), opens new tabが0.4%、ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N), opens new tabが3.4%、それぞれ上昇。米紙ワシントン・ポスト(WP)は、トランプ氏の側近が国家安全保障や経済安全保障にとり重要な特定分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討していると報じた。トランプ氏はその後、報道を否定した。 もっと見る
米国株式市場:
<金先物> 米長期金利の上昇を背景に売りが優勢となり、反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前週末比7.30ドル(0.27%)安の1オンス=2647.40ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> 米独の経済指標などに反応した売りが台頭し、6営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前週末比0.40ドル(0.54%)安の1バレル=73.56ドル。3月物は0.29ドル安の72.92ドルだった。
NYMEXエネルギー:
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
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