EQ14

 Beelinkは、Twin LakeことIntel N150を搭載し、ACアダプタレスのミニPC、「EQ14」を販売中だ。編集部から実機が送られてきたので試用レポートをお届けしたい。

Alder Lake-N(N100)のリフレッシュ版となるTwin Lake(N150)搭載でACアダプタレス

 本連載で何機種かN100搭載機をご紹介してきたが、このプロセッサはEコアのみの構成され、パフォーマンスは、モバイル用第10世代Core i5と同レベル。実際過去のベンチマークテストの結果を見ると、プロセッサに関してはそんな感じだ。ただしメモリがシングルチャネル動作なので、システムとしてのトータルパフォーマンスは少し劣る(iGPUも)。

 このリフレッシュ版として登場したのが、Twin LakeのN150だ。4コア/4スレッドは同じだが、最大クロックが3.4GHzから3.6GHzへ。iGPUが750MHzから1000MHzへ……と少し速くなっている。

 加えて本機ではACアダプタがなくなった。ACアダプタ自体は近辺に転がしておけばいいので、気にならないと言えば気にならないものの、ないに越したことはないだろう。主な仕様は以下の通り。

Beelink「EQ14」の仕様プロセッサIntel N150(4コア4スレッド、クロック最大 3.6GHz、キャッシュ 6MB、TDP 最大25W)メモリ16GB(SO-DIMM DDR4 3200MHz)ストレージM.2 2280 SSD PCIe 3.0 500GB(PCIe 3.0 x4)、PCIe 3.0 x1(空き)OSWindows 11 Pro(24H2)グラフィックスIntel UHD Graphics 24EU/HDMI 2.0(4K@60Hz) 2基ネットワークGigabit Ethernet×2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2インターフェイスUSB 3.2 Gen 2 3基、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 2.0、3.5mmジャックサイズ/重量126×126×39mm、490g価格2万6,240円(Amazon調べ)

 プロセッサは上記の通り、Twin LakeのIntel N150。4コア4スレッドでクロックは最大3.6GHz。キャッシュは6MB、TDPは最大25W。N100と比較してCPUとiGPUのクロックが若干上がったリフレッシュ版となる。

 メモリはSO-DIMM DDR4 3,200MHzで16GB。1スロットで16GBだ。先に書いたがNシリーズは元々シングルチャネル動作なので、仮に2スロットでも容量が増えるだけでデュアルチャネル動作にはならない。この辺りもあり、1スロットなのだろう。

 ストレージはM.2 2280 SSD PCIe 3.0 500GB。M.2スロット自体は2つあるものの、片方がPCIe 3.0 x4で、もう片方がPCIe 3.0 x1とバス幅が異なり、後者のスロットは空きとなっている。

 OSはWindows 11 Pro。24H2だったので、この範囲でWindows Updateを適応し評価した。価格的にWindows 11 Homeと思ったもののWindows 11 Pro。逆のケース(比較的ハイエンドSKUプロセッサにHome)もあったり、どうやって決めているのか不思議な部分だ。

 グラフィックスはプロセッサ内蔵、Intel UHD Graphics 24EU。クロックが750HMzから1000MHzにパワーアップした。出力はHDMI 2.0(4K@60Hz)を2つ装備。

 ネットワークはGigabit Ethernet 2基、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2。このクラスでGigabit Ethernetが2つ必要?と思わなくもないが、何かの時に便利かも知れない。

 そのほかのインターフェイスは、USB 3.2 Gen 2 2基、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 2.0、3.5mmジャック。必要十分と言ったところか。

 サイズは126×126×39mm、重量490g。ACアダプタがないため、重量には電源部分も含まれる。

 価格はこの構成で2万6,240円(Amazon調べ)。処理したい内容とパフォーマンスが見合えばかなり安いと言えるだろう。

 筐体は少しブルーがかったグレイ。重量が実測で442g、ACアダプタ不要なので、カバンに入れ持ち運ぶのも容易だ。電源ケーブル自体はどこにでもあるメガネタイプなので持ち運ぶ必要もないだろう。

 前面はUSB 3.2 Gen 2、3.5mmジャック、Type-C、電源ボタン。背面はUSB 3.2 Gen 2が2基、USB 2.0、HDMIが2基、Gigabit Ethernet 2基、ACプラグを配置。裏は前後に1本バー式の足。また四隅に丸いゴムの下にネジがある。付属品はACアダプタが無く、電源ケーブルとHDMIケーブルのみとシンプル。

 いつものキーボード付きモバイルモニターへ接続は、残念ながらUSB Type-Cから映像信号は出おらず、HDMIとUSBケーブル2本が必要だ。BIOSは起動時[DEL]キーで表示。

 内部へのアクセスは四隅の丸いゴムがあり、その下のネジを外せばOK。内部にはSO-DIMM 1枚と、ヒートシンクの下にM.2 SSDスロットが2つ。うち1つは実装済み。もう一方はPCIe 3.0 x1なので、装着可能であるが速くない。電源ユニットは出力12V/4Aとある。

四隅の丸いゴムの下にネジがあるので4本すべて外すと簡単に裏蓋が開く。左にSO-DIMM、真ん中、ヒートシンクの下にM.2 2280が2スロット。1方が実装済み。電源ユニットは出力12V/4Aとあるヒートシンクを外したところ。M.2 2280 2スロット中一方が実装済み(PCIe 3.0 x4)、空き側はPCIe 3.0 x1

 ノイズは耳を筐体に近づければ聞こえるレベルで気にならない。発熱はベンチマークテストなど負荷をかければ少し暖かくなる程度だ。

 N150なのでパフォーマンスはそれなりだが、良くできたミニPCでACアダプタレスが魅力的な1台と言えるのではないだろうか。

スペック上の違いほどN100とあまり変わらず!?

 初期起動時、プリインストールのアプリや壁紙の変更などは特になし。Windows 11 Pro標準のまま。ハイエンドミニPCと比較すればいろいろ遅いが、これだけ触っている分にはそこそこ使える。

 ストレージはM.2 2288 500GB SSD。デバイスマネージャーには「512GB SSD」としてしか表示されておらず何かは不明。CrystalDiskMarkのシーケンシャルリード/ライトともにざっくり500MB/sと今時としては遅めか。C:ドライブのみの1パーティションで約475.85GBが割り当てられ空き443GB。

 Gigabit EthernetはRealtek PCIe GbEが2つ、Wi-FiはIntel Wi-Fi 6 AX 101、BluetoothもIntel製だ。

初期起動時のデスクトップ。Windows 11 Pro標準(24H2)デバイスマネージャー/主要なデバイス。ストレージはM.2 2288 512GB SSD。Gigabit EthernetはRealtek PCIe GbEが2つ、Wi-FiはIntel Wi-Fi 6 AX 101、BluetoothもIntel製ストレージのパーティション。C:ドライブのみの1パーティションで約475.85GBが割り当てられている

 ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、Cinebench R23、CrystalDiskMarkを使用した。

 過去のN100搭載機とざっくり比較したところ多少凸凹はあるものの大差なし。それなりに大きく違うのは3DMarkのIce Storm Extreme/Ice Storm。39,544 vs 27,468/53,407 vs 37,211。iGPUのクロック差が効いているのだろうか?

【表】ベンチマーク結果PCMark 10 v2.2.2704PCMark 10 Score3,012Essentials6,350App Start-up Score6,963Video Conferencing Score5,899Web Browsing Score6,235Productivity4,696Spreadsheets Score4,399Writing Score5,014Digital Content Creation2,489Photo Editing Score3,141Rendering and Visualization Score1,563Video Editting Score3,1443DMark v2.30.8330Time Spy368Fire Strike Ultra270Fire Strike Extreme524Fire Strike1,102Sky Diver4,199Cloud Gate7,149Ice Storm Extreme39,544Ice Storm53,407Cinebench R23CPU2,663CPU(Single Core)773

CrystalDiskMark 8.0.5

[Read]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):   505.003 MB/s [    481.6 IOPS] 
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):   379.712 MB/s [    362.1 IOPS] 
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   135.903 MB/s [  33179.4 IOPS] 
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    15.043 MB/s [   3672.6 IOPS] 

[Write]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):   475.014 MB/s [    453.0 IOPS] 
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):   414.417 MB/s [    395.2 IOPS] 
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   100.288 MB/s [  24484.4 IOPS] 
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    50.213 MB/s [  12259.0 IOPS] 

 以上のようにBeelink「EQ14」は、Twin LakeのIntel N150、16GB、500GBを搭載したミニPCだ。最近のCoreプロセッサには及ばないものの、プロセッサ自体は一昔前の第10世代Core i5程度の性能が出るため、事務処理、ネット関連程度ならそこそここなすことができる。ACアダプタレスも魅力的。

 特に欠点らしい欠点もなく、3万円未満で爆速ではないものの、それなりに使えるミニPCを求めているユーザーに使ってほしい1台だ。

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