瀧口麻衣アナ
お正月の風物詩「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。101回めの大会を制したのは、青山学院大学だった。青学大は10時間41分19秒の大会新記録をたたき出し、2年連続8度めの総合優勝を果たした。
「往路の1区では10位通過でしたが、2区で3位まで浮上すると、5区でトップの中央大学を抜き、往路優勝しました。復路ではその座を譲ることなく、優勝まで守り抜いています。
優勝直後、原晋監督とアンカーを務めた1年生の小河原陽琉(ひかる)選手、そして原監督の妻で寮母の美穂さんが、喜びをわかち合っていたのが印象的でした」(スポーツ紙記者)
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選手たちの奮闘が賞賛されるなか、現場では“もうひとつの戦い”が繰り広げられていた。日本テレビの女性アナウンサーたちによる実況中継だ。
「今回は、杉野真実アナが女性アナウンサーとして初めて中継所での実況を担当しました。往路では4区のスタート地点となる平塚中継所で、相模湾から山へと続く道のりで、たすきをつなぐ学生たちをリポート。復路では、国学院大学がたすきを落とすハプニングがありましたが、杉野アナは冷静に実況していました。その様子はSNSで『落ち着いていていい』と評判となりました。
箱根駅伝は1987年から、日本テレビが中継を始めたことで、現在の爆発的な人気を得るようになりました。逆に日本テレビにとっても大事なコンテンツで、所属アナウンサーには年に1度の大仕事。そんな“大役”を女性アナウンサーが務めるようになったことで、ポジティブな時代の変化を感じますね」(同前)
本誌は1月2日、東京・大手町で、日本テレビの瀧口麻衣アナ、林田美学(みのり)アナ、佐藤梨那アナらの姿を目にした。駅伝に足を運んだ観客が様子を語る。
「バイクの後ろに乗りながら中継を担当する平松修造アナらのサポートで来ていて、出発するスタッフを見送っていました。林田アナは男性アナに応援の声をかけ、写真を撮ったりしていました。瀧口アナは笑顔で手を振っていました」
2日間にわたり、10時間を超える実況をつないでいくアナウンサー陣。しかし、あわや事故となる一幕もあった。
「山登りの5区を走っていた城西大学の選手に、テレビ中継のオートバイが接近しすぎたことで、選手は手を振り払う素振りをした後に『どけ』と忠告しました。この様子が流れると、SNSでは選手の邪魔になるような中継はしてほしくないと批判の声が出たのです」(スポーツ紙記者)
大会後の取材で選手は、走行ルート上に中継のバイクがいたことに触れ、「最悪の事態ということもある。もしぶつかってしまえば、お互いにいい思いはしない」としたうえで、走路妨害はなかったことを強調している。
「もちろん安全が第一というのは大前提だとしても、テレビ中継を一方的に否定することもできません。というのも、やはり箱根駅伝は、学生たちのデッドヒートが生で実況されることによって、ここまでの人気を得てきた歴史があるからです。
選手の来歴や各大学の特色、当日を迎えるまでのストーリーなどを含めて、みんなが応援し、感動するわけです。中継が邪魔だからといって、単なる“陸上競技”だけにしてしまっては、選手にとっても観客にとっても得はありません。今後も細心の注意を払って、中継してほしいという意見が多いようです」(同前)
今後も、事故なく学生たちのレースを観戦していきたい。
( SmartFLASH
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