米国株式市場は続落して取引を終えた。2021年1月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 31日 ロイター] – 米国株式市場は続落して取引を終えた。人工知能(AI)ブームと連邦準備理事会(FRB)による3年半ぶりの利下げを背景に、米国株式市場は今年、記録的な高値を付けた。
ただこの日は、年始を控えた薄商いの中、主要3指数はマイナス圏で引けた。
AXSインベストメンツのグレッグ・バサック最高経営責任者(CEO)は、今週はサンタクロースラリーは起きなかったものの、投資家は2024年に株価上昇というギフトを受け取ったと指摘。「24年はAIブームとFRBの利下げ、堅調な米国経済という3つの要因により株価が大幅上昇した年だった」と総括した。
金融市場はFRBが来年、計約50ベーシスポイント(bp)の追加利下げを実施するとの見方を織り込む。同時に、割高なバリュエーションと、トランプ次期米大統領による税制・関税政策を巡る不確実性にも注目が集まる。
前出のバサック氏は「投資家はトランプ新政権の影響と、それが特定のセクターに及ぼす影響について慎重になるべきだ」との見方を示した。
年初来で、ハイテク銘柄中心のナスダック総合(.IXIC), opens new tabは28.6%、S&P総合500種(.SPX), opens new tabは23.3%超、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabは12.9%、それぞれ上昇。中でもS&Pは、1997─98年以来で最大の上昇率を記録した。S&Pの主要11セクターのうち、通信サービス(.SPLRCL), opens new tab、情報技術(.SPLRCT), opens new tab、一般消費財(.SPLRCD), opens new tabが年間で29.1%─38.9%上げ、大幅な上昇率を記録。一方、ヘルスケア(.SPXHC), opens new tab、不動産(.SPLRCR), opens new tab、エネルギー(.SPNY), opens new tabは1桁の上昇率にとどまった。素材(.SPLRCM), opens new tabは唯一の下落セクターとなった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った。一方、ナスダックでは1.16対1で値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回った。
米取引所の合算出来高は145億9000万株。直近20営業日の平均は148億1000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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