神戸市でともされ続けている「希望の灯り」が、ことし1月の能登半島地震で被災した石川県輪島市に常設されることになりました。
神戸市中央区の東遊園地にある「希望の灯り」は、阪神・淡路大震災の犠牲者の追悼と復興を願ってともされ続けていて、平成23年の東日本大震災など国内外の被災地10か所にも、灯りが分けられた施設が設置されています。
「希望の灯り」を管理するNPOは、ことし1月に発生した能登半島地震からの復興の支えになればと、輪島市に希望の灯りを新たに常設することになりました。
輪島市では地震の影響で国の名勝に指定されている曽々木海岸の「窓岩」が崩落していて、新たな希望の灯りは、この近くの公園に設置される予定です。
また、「窓岩」が真ん中にあいている直径2メートルほどの穴に夕日がぴたりと収まる絶景が人気を集めていたことから、その形を模してデザインし、来年3月の完成をめざしたいとしています。
必要な費用およそ300万円はクラウドファンディングで集めたいとしていて、被災した住宅で廃棄されそうになっていた輪島塗の器などを譲り受け、洗浄して返礼品にする予定です。
NPO法人の藤本真一 代表理事は「現地はまだ復興作業が続いている。新しく設置される希望の灯りが地元の人が集まったり、語り合ったりする場所になれば」と話しています。
WACOCA: People, Life, Style.