先日、セクシー女優の葉月美音さんが“既婚者”であることを公表して大きな話題を呼んだ。
葉月さんは、元グラビアアイドルである。今でこそグラドルからセクシー女優への転身は珍しくもないが、以前は珍しかった。今回は改めてその道のりを振り返っていきたい。
グラドルよりも「君をもっと売れる場所がある」
結婚していることを公表したセクシー女優の葉月美音さん
美音さんにセクシー女優に転身した経緯を聞くと「事務所の社長に紹介されました!」と、あっけらかんと笑う。そして「グラドルになるつもりが、いつの間にかセクシー女優にされちゃった!っていう子は当時多かったと思います」と続ける。
美音さんは渋谷109の前でスカウトされ、最初に所属したのは誰もが知る事務所だった。だが、その事務所はすぐ潰れてしまい、別のグラビア系の事務所の門を叩いた。
「そこの社長と面接したら『うちの子とキャラが被っているからなぁ』と言われました。それで『君をもっと売れる場所があるよ』って、別の方を紹介されたんです」
そして六本木の高層ビルに連れて行かれ、美音さんは「え、すっごい大手?」と大きな胸を弾ませた。
「そこがセクシー女優系の事務所で、『君はアジア圏で売れるよ。外タレ(海外タレント)にならない?』と口説かれました」
セクシー女優になることに抵抗はなかった
すぐには具体的な動きはなく、2週間に1度の打ち合わせで未来のビジョンについて語られたそうだ。美音さんは「温められているというか、大切にされているんだな」と感じたようだ。
「焦りとかは特になかったです。半年くらい経って、だんだんと事務所のスタッフを紹介されて、毎週お茶したり、いま考えれば『(セクシー女優になるべく)固められてるなぁ』ってわかりますけどね(笑)。
いざ、『セクシー女優として頑張らないか?』って打診されて、『私もそっちのほうがいいかも』って思ったんですね。だから、騙されたとかはないですね。事務所のスタッフも全員優しかったし、本当に良くしてくれました。それに、冷静に考えたら、グラドルよりもセクシー女優のほうが寿命が長そうだなって。もともとAVはよく見ていて好きだったし、抵抗はありませんでしたね」
デビュー後に“名前”で後悔「当初は病みました」
そして“単体”のセクシー女優としてデビューが決まった。ただ、「当初は病みました」と振り返る。
「本名に近い名前でグラドルとしてDVDも出していたから、その経歴を残したかったっていうのもあったんですが、それに近い名前でデビューしてしまって、自分でも『AV堕ちしてしまった』と思ってしまって。20代前半だったんですが『私はテレビに出たかったのに、なんてことをしてしまったんだ』と、すごくネガティブになってしまったんです。
やっぱり親バレもしたくないし、自分で決断したことなのにすごく怖くなってしまって。それで『どうしても改名して、心機一転やり直したい』と事務所に相談して、今の葉月美音になりました」
改名する際に、苗字の葉月は暦(8月)から、名前の美音は「歌がうまいから美しい音でみおんってどう?」と事務所の人が提案してくれたんだとか。
「有名な占い師さんに見てもらって、『この名前なら仕事が長続きする大器晩成だよ』って。その人はたくさんの有名女優の名前をつけた人なんです。本名に近い名前から改名したことで、ようやく“もう一人の自分を演じている”として、心のバランスが取れるようになりました」
この特集の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
日刊SPA!の人気連載
WACOCA: People, Life, Style.