米銀業界団体、FRBを提訴 銀行ストレステスト巡り

米銀業界団体は24日、銀行に対する年次ストレステスト(健全性審査)の慣行が適切な行政手続きに沿っていないとして、米連邦準備理事会(FRB)を提訴した。写真はワシントンのFRBビル。2008年3月撮影(2024年 ロイター/Jason Reed)

[24日 ロイター] – 米銀業界団体は24日、銀行に対する年次ストレステスト(健全性審査)の慣行が適切な行政手続きに沿っていないとして、米連邦準備理事会(FRB)を提訴した。

提訴したのは銀行政策研究所や米銀行協会、米商工会議所など。銀行の業績評価で使用され、現在機密扱いとなっているモデルや、脆弱性を見極める年次シナリオの詳細を公表し、フィードバックを募るよう、FRBに求めている。

FRBは2007─09年の金融危機を受け、ストレステストを導入。大手金融機関が経済的衝撃を乗り切れるかどうかを評価し、それに応じ資本要件の確保を求めている。

FRBは23日、最近の法改正を踏まえ、ストレステストを大幅に変更することを検討していると発表。ストレステストに用いる仮定のシナリオについて、貸し手側が意見を述べることを認める可能性もあると明らかにした。また、銀行が潜在的損失を吸収するために確保しなければならない資本の年間変動を抑えるため、2年間の結果を平均化する可能性もあるという。 もっと見る

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