
英スターマー政権は20日、労働党の重鎮ピーター・マンデルソン氏(写真)を駐米大使に起用すると発表した。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Phil Noble)
)[ロンドン 20日 ロイター] – 英スターマー政権は20日、労働党の重鎮ピーター・マンデルソン氏を駐米大使に起用すると発表した。来年1月に就任する。トランプ次期米政権との緊密な関係を構築して貿易戦争を回避しつつ、ウクライナ支援で両国が足並みを揃えることを目指す。
マンデルソン氏は貿易担当として欧州委員会で職務を果たしたほか、ブレア政権やブラウン政権を支えるなどした経験豊富な政治家。政治の舞台裏で果たす役割への評価が高く、英国メディアでは「暗闇の王子」とも呼ばれる。ロシアから侵攻を受けるウクライナへの必要な支援を取り付けることや、トランプ氏が課す可能性のある貿易関税の対象から除外されることを求める役割を担う。
ただ、マンデルソン氏の起用にはリスクもある。これまでスキャンダルで閣僚を2度解任されたほか、対中穏健の姿勢や、欧州連合(EU)離脱に反対した政治姿勢が、トランプ氏の考え方と距離があるとの指摘もある。
第1次トランプ政権時には、当時の英国のダロック駐米大使が辞任を余儀なくされた。機密文書の漏えいを受け、米政権との批判合戦に発展したためだ。マンデルソン氏は、英国が米国とEUの間の道を歩まなければならないが、どちらか一方を選ぶ必要はないと主張。今年のタイムズ紙のポッドキャストでは 「われわれは、両方とうまくつきあう方法を見つけなければならない」と語っていた。
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