米国株式市場は下落して取引を終えた。2021年1月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 12日 ロイター] – 米国株式市場は下落して取引を終えた。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、投資家は主要経済指標を評価している。
この日発表された新規失業保険週間申請件数は予想外に増加し、労働市場の底堅さを巡る懸念が高まった。11月の卸売物価指数(PPI)は伸びが予想を上回ったものの、サービス価格の上昇が緩和し、ディスインフレ傾向が続いていることを示唆した。 もっと見る
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「投資家は来週の連邦準備理事会(FRB)の対応を見極めようとしている」と語った。
また、ナスダックが前日に史上最高値を更新したことから利益確定の売りが出ていると指摘した。
ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは前日、テクノロジー株の力強い上昇に押し上げられ、初めて2万ポイントの節目を突破していた。S&P総合500種(.SPX), opens new tabも、インフレ指標を受けた来週の利下げ観測の高まりから約1週間ぶりの高値を付けていた。 もっと見る CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む来週の25ベーシスポイント(bp)利下げ確率は98%を超えている。しかし、経済が底堅く推移する中、複数のFRB当局者が先週、利下げに慎重になる可能性を示唆したことから、来年1月に利下げが休止されるとの見方が出ている。 もっと見る 大型・グロース(成長)株はまちまち。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは1.4%下落、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabは0.1%上昇した。2025年度の売上高見通しが市場予想を下回ったデザインソフト大手アドビ(ADBE.O), opens new tabは13.7%の大幅安となり、テクノロジーセクター全体を圧迫した。メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD.O), opens new tabは15.4%急伸。衰退しつつあるケーブルテレビ事業をストリーミング・スタジオ事業から分離する計画を発表した。S&Pの主要11セクターでは主要消費財(.SPLRCS), opens new tabが唯一上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.11対1の比率で上回った。ナスダックでも2.57対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は136億1000万株。直近20営業日の平均は141億7000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.