<為替> ドルが上昇した。ユーロは欧州中央銀行(ECB)の利下げ決定を受け、やや下落。市場では、米国とその他の国との金利差は簡単には縮小せず、ドルの相対的な強さは維持されるとの見方が出ている。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.375%高の106.95。

ECBはこの日の理事会で中銀預金金利を0.25%ポイント引き下げ、3.0%とした。域内の政情不安による経済成長への影響や米国との新たな貿易戦争のリスクを踏まえ、来年の追加利下げの可能性に含みを残した。 もっと見る

ユーロ/ドルは0.2%安の1.0473ドル。

ドル/円は152.525円にやや上昇。ロイターは12日、関係筋の話として、日銀内で追加利上げを急ぐ必要はないとの認識が広がっていると報じた。日銀短観やFOMCのほか、市場動向を見ながら最終的に判断するとみられる。 もっと見る

NY外為市場:

<債券> 利回りが上昇した。ただ、この日発表された新規失業保険申請件数が予想外に増加したことを受け、一時上昇幅を縮小する場面がみられた。

指標を受けて連邦準備理事会(FRB)による来週17─18日までの連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)の追加利下げ観測が確認された一方、目標の2%を上回るインフレ率やと労働市場の底堅さを背景に、1月に利下げを一時停止するとの観測が高まった。

10年債利回りは5.5bp上昇の4.326%。一時、4.332%と11月25日以来の高水準を付けた。

2年債利回りは2.9bp上昇の4.186%。

米金融・債券市場:

<株式> 下落して取引を終えた。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、投資家は主要経済指標を評価している。

ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは前日、テクノロジー株の力強い上昇に押し上げられ、初めて2万ポイントの節目を突破していた。S&P総合500種(.SPX), opens new tabも、インフレ指標を受けた来週の利下げ観測の高まりから約1週間ぶりの高値を付けていた。 もっと見る 大型・グロース(成長)株はまちまち。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは1.4%下落、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabは0.1%上昇した。2025年度の売上高見通しが市場予想を下回ったデザインソフト大手アドビ(ADBE.O), opens new tabは13.7%の大幅安となり、テクノロジーセクター全体を圧迫した。メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD.O), opens new tabは15.4%急伸。衰退しつつあるケーブルテレビ事業をストリーミング・スタジオ事業から分離する計画を発表した。

米国株式市場:

<金先物> 利食い売りが活発となり、5営業日ぶりに反落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比47.30ドル(1.72%)安の1オンス=2709.40ドル。

NY貴金属:

<米原油先物> 4営業日ぶりに反落した。世界的な供給過剰懸念や前日までの上昇基調を受けた売りが先行したものの、値頃感から買い戻され下げ幅を縮小した。米国産標準油種WTIの中心限月1月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.27ドル(0.38%)安の1バレル=70.02ドル。2月物は0.21ドル安の69.66ドルだった。

NYMEXエネルギー:

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります

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